最後の駅の向こう

何でもすぐ忘れる人の特に記憶に残しておきたいライブの簡易レポートと趣味のレビューの予定。あくまで予定。

20171028/9mm Parabellum Bullet“BABEL on Life Line”@長野CLUB JUNK BOX 簡易レポート

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去年、残念ながら前半戦が中止となってしまったツアー「太陽が欲しいだけ」のリベンジ公演として、中止になった6会場に加えツアーファイナルとしてZepp Tokyoを追加した計7公演にわたる、9mmの今年2本目となるワンマンツアーの長野公演です。

去年も長野公演のチケットを取っていたこともあり、とはいえ去年、代わりに開催されたアコースティックライブも観に行きましたが、今回の長野公演にも参加しました。

(その際の様子がこちらです。http://sleetfog.hatenablog.com/entry/2016/07/12/230406 )

 

かみじょうさんの出身県という事もあり、貴重な地元ネタを含めMCで喋りまくっていた去年と同様今年も地元トークが聴けるのか?という期待もありました。

セトリはBABELとWaltz on Life Line(以下WOLL)の曲を混ぜるのか?二部構成でやるのか?2枚のアルバム合わせて25曲もあるので、定番曲とどの程度の割合で混ぜるのだろうか、とセトリ自体も全く予想できない状況。

 

個人的には久々に小箱で観る9mmワンマン。最初フロアの真ん中あたりにいたら見事にステージの様子が何も見えず、序盤で後方まで移動したのですがその方がお立ち台に乗ったメンバーくらいは見える、ということでずっと後方にいました。なのでメンバーの様子はほとんど書けません。

 

今回のツアーでは、開演までの間、各会場でメンバーセレクトのBGMが流されると事前に聴いていたため、楽しみにしていましたが場所柄かみじょうさんだろうなと思いながら聴いていると、大体聴いても分からなかったのですが途中でKalafinaの曲(まどマギの主題歌)やヒゲダンスのテーマソング(事前に公式がかみじょう選曲の中に入っていることをネタバレしていた)が流れ、やはり予想通りだったことが判明。ヒゲダンスのテーマソングが流れた瞬間の、フロアの何とも言えないざわついた空気が面白かった。

 

 

 

生命のワルツ

サクリファイス

ガラスの街のアリス

モーニングベル

Black Market Blues

ロンリーボーイ

Kaleidoscope

眠り姫

火の鳥

バベルのこどもたち

ホワイトアウト

それから

スタンドバイミー

キャンドルの灯を

Discommunication

ロング・グッドバイ

火祭り

Cold Edge

太陽が欲しいだけ

 

Mad Pierrot

Punishment

 

 

メンバーが登場すると、流れたのは生命のワルツの音源のイントロ。いつものライブアレンジのイントロではなく、野音と同じく、音源に演奏を被せるスタイル。

 

サクリファイスやガラスの街のアリスといった定番曲で盛り上げ、次はなかなかのレア曲、湖。途中でBMBを挟むものの、ここからKaleidoscopeまでWOLL曲が続く。

 

 間奏のタッピングも完璧だったモーニングベルは元気な曲調でやっぱり理屈抜きに楽しい気分になる(歌詞はそんなこと無いけれど)WOLLの中でも特に好きな曲だけれど、ほとんどセトリ入りしてこなかっただけに嬉しい!

 

ここで早くもBMBが投入されるとパンパンだったフロア後方にスペースができるくらい、前に人が殺到する程の盛り上がり。

 

続いてはロンリーボーイ、これも嬉しい選曲…でしたがここまでかみじょうさんの曲が無く、むしろ和彦祭?という印象。

この曲もソロはかなりの難所だと思うけれど難なく弾きこなす為川さん、流石です。

 

 ここで遂にかみじょうさんの曲が!Kaleidoscopeは久し振り(もしかしたら昨年のツアー以来?)でしたが5拍子の流麗なリズムとメロディーは毎度聴き惚れてしまうところ。間奏のツインリードも卓郎さんと為川さん、息ぴったり。

 

 

ここまではほぼWOLLからの選曲でしたがここから、眠り姫〜それから までは、(Everyone is fighting on this stage of lonelyは抜けていたものの)まるでTOUR OF BABELからごっそり持ってきたような流れ。

 バベルのこどもたち では赤を基調に、次のホワイトアウトでは白を基調にした照明で、それぞれTOUR OF BABELでの演出を思い起こさせる。

 

あの時よりメンバーひとり少ない(ギター1本少ない)とはいえ、特に間奏ではかなりの音圧を誇るバベル、後方で見ていたにも関わらずやはり小箱ということで迫力が段違いで、すっかり聴き慣れた曲なのにその迫力に圧倒され立ち竦む。

それから もやはり同じく、あの重苦しい曲調を小箱で、となるとここまで迫力があるのか…といったところ。

 

 

スタンドバイミーに入る前のMCでは、卓郎さんが去年のツアーでも仰っていた、デモテープを聴いて浮かんだ景色を歌詞にした、というような話を。

 うろ覚えなので表現はちょっと違うかもしれませんが要約すると、卓郎さんと同郷のお客さんは(同じ景色を知っているため)曲を聴いた時に卓郎さんが思い浮かんだ景色を共有できるね、と。

ここでだったか、Kaleidoscopeの後だったか失念しましたが(Kaleidoscopeについて、長野の大自然を歌った曲です というMCがあったため)

長野の人には長野の景色が思い浮かぶだろうし、なんて話もあり。

そんな話をしつつ、この曲については聴いた人みんなが卓郎さんが思い浮かべたのと同じ景色が見えると思う、と。

今回のツアー、各地のファンに卓郎さんが一番届けたかったのはこの“同じ景色”だったのだろうなと、今ツアーを振り返りながら改めて思っています。

こんなMCがあった後のスタンドバイミー、当然感極まる事を抑えきれませんでした。

 

続くキャンドルの灯を ではステージの様子は見えないものの、アウトロで和彦さんがアップライトを一回転させた、その時のヘッドの様子だけは見えて、ああいつものやってるな、と。スタンドバイミーと続いて演奏されることで曲のあたたかさが際立つ。

 

 

そして、この日最大のハイライトは間違いなくこの曲でしょう、かみじょうさん曲である火祭り かなりテンション高い曲ですし、浮き浮きとした気持ちで聴いていると最初のサビで卓郎さんが

 

 

 

「激しい火に煽られるー

 

 

ちひろーかみじょうー!!!」

 

 

と歌い出すものだからびっくり、つい爆笑!!

 

元の歌詞が“ぼくのかんじょう”だから“ちひろかみじょう”と語感がぴったり!!発音だけだとあまりにも自然で、空耳かと思ってしまったほど。

 

また間奏のライター奏法は為川さんがやるものだと思っていると卓郎さんがライターを取り出す!音源のようなトリッキーなエフェクトではなく激歪みサウンドでのライター奏法。

 それが終わると舌をペロッと出し、フロアにライターを投げ入れる。この一連の流れもかっこよくて、後から思い出してもこの日の見所はこの曲だったなと。

 

(後に配信された“BABEL on LINE LIVE”にて、「ちひろかみじょう」のくだりが卓郎さんがライブ前日に考えたいたずらであったこと、「ちひろかみじょう」を強調するように歌っていたこと、ライブ映像も公開され、ライブ中ほとんど表情を変えないかみじょうさんがこの時明らかに笑っていたことを知る。あまりにも微笑ましいいたずらでした…)

 

 

火祭りから次のCold Edgeへの繋ぎ方、いつもハートに火をつけて→Cold Edgeでやってる、ドラムを2小節挟んで次の曲へ繋げる方式で、これがまた良くて。ノンストップで次に繋がる流れに余計テンションが上がる。

 

 

本編ラスト、去年この場所で、アコースティックで演奏された太陽が欲しいだけ では去年のことも思い出しながら、同じ場所で今度はバンド演奏で聴ける喜びを噛み締めながら、聴いていました。

 

 

アンコール1曲目は本編に入っていなくて諦めかけていたMad Pierrot これでようやく3曲目のかみじょう曲が!

ここまでの照明と違い赤、青、紫などと目まぐるしく変わる派手な色合いがサーカス感出ていました。この曲も久々で、だけどサビの「待っている」とか「呼んでいる」の部分でのフロア大合唱はほぼ完璧。

 

ラストは今年はすっかりよく聴くようになったPunishment 何度聴いてもライブの締めにこの曲が聴ける嬉しさは変わらない。

 

 

 

 

以下MC覚えてるだけ どのタイミングで出てきたか忘れてしまったので順不同です。

 

 

湖の後、最初のMCで

「今最後にやったのは湖という曲ですが、諏訪湖のことを歌った曲です」といきなりご当地ネタを。

 (この時にレペゼンがどうとかって話があったと思うのですが終演直後に速攻忘れてしまい、どんな話だったか分からなくなってしまった。思い出したら追記します) 

 

 

 

どこかのMCで今回のサポートギタリスト、為川さんを紹介する時に

「スーパーギタリストの紹介…をする前に、

おやきって、カレー入れればいいよね。ナンみたいじゃん。

…という事を思ったので忘れないうちに言っておきます笑」

といきなり思いついた話をぶっ込む。その時のフロアから漏れた、本当に納得してしまった時のような声まで含めて何だか可笑しかった。

 

そこからまた為川さんの話に戻り、いつもの2人の顔が似ている、というくだりで 

先日卓郎さんが為川さんの叔父さんと会ったらしいが、叔父さんよりも卓郎さんの方が似ていたらしく、為川さんは兵庫で卓郎さんは山形だけどどこかに同じルーツがあるんじゃないか、十代ぐらい遡ったらどこかで生き別れた…とか。

 

ひたすらに喋ってて、誰も止めてくれない…みたいなこと仰ってた気もしますが。

ワンマンという長尺ならでは?の大暴走っぷりを見せてくれました。

 

 

 

アンコールで卓郎さんが出てくると、徐に「信濃の国」を歌い出し、すかさず客が大合唱、という去年も見た流れ。

 

その後、卓郎さんが「毎回歌わせてごめんね!」「国を讃える歌が…4番ぐらいまであるんだよね?」とフロアに話しかけると、「6番!!」と返事があり、それを聞いて「6ばn…!!?」とリアルに驚いてしまう卓郎さん。

 

フロアからかみじょうさんに「歌って!」とリクエストが飛ぶとすかさず卓郎さんがフォロー

「歌に伴奏でドラム叩いてくれるだけでもすごいよ?」「ね、ちーちゃん?」

と、かみじょうさんに話しかけると

かみじょうさんが「なー?」とひと言。

 

この日、かみじょうさんが発した言葉は結局これだけ。もう少し喋ってくださるかと期待してましたが。

信濃の国」のくだりがひと通り終わるとすっかり満足したのか、曲をやらずにご機嫌で帰ろうとする卓郎さん。アンコールまでやりたい放題で楽しそうで何よりでした。笑

 

 去年も思ったが、ほとんどの人が長野県歌を歌えるってすごいな…ちゃんと信濃の国、予習しておけばよかった。次回があれば必ず。

 

 

前半はWOLL、後半はBABELの曲を中心に定番曲も入れつつ…という、何となく二部構成のようなセトリでした。

折角長野での公演だから、唯一かみじょうさんのコーラスが入る曲であるEveryone〜が入ったらもっとかみじょう祭みたいになって良かったのでは、とつい思ってしまったけれど、Kaleidoscope、火祭り、Mad Pierrotがいっぺんに聴けて期待通りでとても嬉しかった。

 

そして、もちろん既に分かってはいたけれど、改めて為川さんのポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられた、そんなセトリでもありました。 

サポートして下さってから半年足らずで、ワンマン丸ごと、しかもこの難解な曲も多いセトリを弾ききるという。本当にとんでもない人だとライブ中何度も思わされた。

 

 

 

この日卓郎さんは去年の長野アコースティックライブで、わずか6曲で70分もライブをやったという話をしながら、集まった客に去年も来てくれた人ー?と尋ね(結構いたように思う)、10年後に長野であんなことがあったと言えるように、これからも9mmを続けていくと、一緒に行こう、とフロアに向かって話しかけた。

 

また、BABELについて、アルバムを聴いた時にみんなを不安にさせちゃいけない、と気合を入れて作った結果、凄い作品ができたんだと仰っていた。

あの状況で、9mmがどんな気持ちであの凄まじいアルバムを作ったのか。そしてこれからも立ち止まらずに9mmを続けていくという気持ちしかないこと。これも、今回のツアーで9mmが各地のファンに直接伝えたかったことなのでしょう。

20170702/9mm Parabellum Bullet “TOUR OF BABEL Ⅱ”@昭和女子大学 人見記念講堂 簡易レポート

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神奈川、神戸、名古屋を回った短いツアーを経て、モバイル会員限定ライブという位置付けで開催された公演。
9mmモバイル会員と、非会員でも「BABEL」購入者のみが申し込めた、すなわち「9mmが好き」という人たちの中でも特にその思いが強い人たちだけが集まる公演という事でセトリや演出にはツアー以上に期待していました。
また、この公演だけサポートに9mmの盟友・石毛輝さん(the telephoneslovefilm)が参加、更に昨年11月の豊洲PITで行われた公演を最後に9mmとしてのライブ活動のみお休みしていた滝さんが久々に9mmのライブに出演することが事前に発表され、特別なライブになることは間違いなしの公演。
 
 
 余談ですがツアー3公演に続きこの日の座席も上手。結局全て上手のしかも端の方から観ることとなりました。
なのでステージの詳しい構造がよく見えず、後方のサポート陣のスペースが一段高くなっているだけではなくてその真ん中に階段が設置されていたことを、全公演終了後に知るという。(ドラムセットに隠れて見えなかった)ステージ床部分がどうなっていたのかも、後々写真で知りました。
 
 
 
ステージに幕は無く、BABEL仕様のバックドロップが掲げられている。
ベルセルク」ガッツ役・岩永さんが担当する、ツアーと同様のアナウンスが流れ、しばらくして会場が暗転。
 
 
 
サクリファイス
The Revolutionary
Story of Glory
The Lightning
眠り姫
Lost!!
光の雨が降る夜に
キャンドルの灯を
バベルのこどもたち
I.C.R.A(サポート:為川・石毛)
Supernova(サポート:石毛)
Monkey Discooooooo(サポート:石毛)
それから
カモメ
ガラスの街のアリス
Everyone is fighting on this stage of lonely
ハートに火をつけて
Talking Machine
Punishment
 
 
新しい光
 
 
※本編セットリストで特記の無い曲はサポート:武田将幸さん・為川裕也さん
 
 
 
 
客電が落ちると、これまでの公演とは違い、普段通りのSE「Digital Hardcore」が流れ始め、もうここから“TOUR OF BABEL”とは全く違う公演なのだという事が分かる。
 
全員定位置に着き、卓郎さんが弾き始めたのはサクリファイス…?だけど何だか様子が違う。と、演奏を止める卓郎さん。どうやらいきなりミスしてしまった様子。
 
すぐさま仕切り直してサクリファイス、続いてインフェルノ。ベルセルクメドレーですね。次のThe Revolutionaryまではツアーの“OUTSIDE OF BABEL”から切り取ってきたような流れ。The Revolutionary間奏でまた和彦さんがかみじょうさんのところに駆け寄って、顔を見合わせて演奏する。
 
 
次、ここでStory of Gloryが入る。ツアーを回り、各地で今の9mmの頼もしさを目の当たりにしたあとだけに、歌詞通りの“無敵”感が増していた。
 
The Lightningの間奏では武田さんと為川さんがリフを4小節ずつ交互に弾く。
 
火の鳥はやはり原曲の半音下げで演奏され、次いで眠り姫というBABELとは逆の曲順。チューニング同じだから火の鳥の次眠り姫かな、と思ったら当たり。
 
Lost!!では予告通り、ステージにMVに出演されているダンサーのおふたりが登場。途中からいきなり他のダンサーさん達が勢いよく客席の通路を駆け抜け登場。通路が近かったこと、完全に意識がステージに向いていたので何事か!?とびっくりしてしまいました。ここではメンバーをほとんど観ず、ずっとダンサーさん達を観ていた。
 
(この後のMCで和彦さんがダンサーさんたちのことを「Lost!!ガールズ」と名付けたと卓郎さんが言うと思い切り首を横に振る和彦さん、「Lost!!ダンサーズ」だったっけ…?と言い直す卓郎さん、というやりとりがどこかであった)
 
 
あまりにも久し振りで思わずイントロで歓声、を通り越して悲鳴を上げてしまった光の雨が降る夜に、イントロや曲間のツインリードはギター3人ということでトリプルリードのアレンジに。こんな贅沢なアレンジが聴けたの、今回限りかもしれません。
 
和彦さんがアップライトに持ち替えてキャンドル。暗転の中、楽器を持ち換える和彦さんの姿だけでちらほらと歓声が上がる。
 
キャンドル からバベルのこどもたち  への流れ、あんなに優しい言葉のあたたかい曲からいきなり地獄に突き落とされたかのような落差が衝撃的で イントロの数小節で場の空気を一気に塗り替えるあの曲の凄さと存在感を、セトリがBABELの曲順でなくなったからこそまざまざと思い知らされた。
 
 
ここでMCの間にいつの間にか退場していた武田さん。
武田さんに代わり、「バベルのおともだち」こと石毛さんが登場。
石毛さんが登場すると武田さんが立っていた場所へ。
 
I.C.R.Aでは間奏で卓郎さんの隣にやってきた石毛さん、今までは音源で流していたタッピングを演奏!!卓郎さんの横あたりに出てきて弾いてらしたのでこれ生演奏で合ってますよね?石毛さん、あれを完コピとは…すごい…!!
 
為川さんも退場し、4人編成で演奏されたのは石毛さん曰く「思い出の曲」だというSupernova 
石毛さんが参加するなら、レコーディングでテレフォンズメンバーが参加していた「Grasshopper」でもやってくれるのではと勝手に予想をしていたのでこの選曲は意外だった。今思えばテレフォンズ、VAMPIRE EMPIREツアーでも対バンしてましたね。
 
ミラーボールが徐に降りてきたので、まさか石毛さんとホワイトアウトやらないだろうし、何やるんだろう、もしや…と思っているとまさかのMonkey Discooooooo!!
本当にまさか、ここで聴けてしまうとは。
9mmがテレフォンズのトリビュートでカバーしていた曲ですが、ボーカルが石毛さんということで原曲キーでの演奏。
石毛さんがソロを弾くところは残念ながら見えませんでした…
折角のホール公演だし、BABELの曲はじっくりと聴きたいものが多いため、そんなに手も上げず体も余り動かすことなくここまで観ていましたが、この曲が来てしまってはもう踊るしかない。
 
石毛さんの出番はここまで。
やはり9mmの曲は難しいようで「テンポを50くらい落として練習していた」という。
Monkey Discooooooo演奏前に卓郎さんから振られ、石毛さんが
「いけるかーーーー!!!!」と叫んで客を煽る場面もあった(石毛さんらしい良い声の、流石のハイトーンボイスだった)
 
9mmの曲を弾く石毛さんも、そんな石毛さんと一緒に演奏する9mmメンバーも、本当に楽しそうだった。石毛さん、また9mmのサポートやってくれないだろうか。あの楽しそうな様を、また観たい。
 
 
ツアーで、各会場での照明の違いが一番はっきりと出ていたホワイトアウト、最初は無数の細い線が放射状に伸びてゆく照明、途中からはミラーボールがまた降りてきて雪景色のような照明に。
 
ホワイトアウト からのそれから もツアーと同じ流れ。美しい真っ白な世界から重苦しい空気へ、一瞬で変わる様が見事。そして今回の公演でも歌劇のような仕草を見せながら歌う卓郎さん
 
 
ダンサーさんの出演が発表されたことでセトリ入りがほぼ確定していたカモメでは、女性のダンサーさんがひとりで再度登場しMVのように踊る。ダンスに関しては全く知識がないのですが、ひとのからだ一つであんなに美しいものを作り出せるなんて、本当に素晴らしいな、と。この曲もLost!!同様、ほぼダンサーさんを食い入るように観ていました。
 
 
ハートに火をつけて では卓郎さんがギターを置いてハンドマイクに持ち替え楽しそうにステップを踏みながら歌い、間奏でメンバー紹介に入る。
 
ここで武田さん、為川さんが順番に紹介され(武田さんには「モバイル会員の人~?」と呼びかけて手を上げさせる、為川さんのことは「最近モバイル会員に入った」などと紹介)、ソロ回しを披露。するとここで石毛さんもステージに呼ばれると和彦さんの真似?カニ歩きをしながら登場、そして石毛さんもソロを披露。
 
和彦さんの紹介では和彦の紙はどこまで伸びるのか、ベースの弦くらい伸ばすそうです!というような事を言い、ここ最近また伸びてきた髪をいじる。
 
かみじょうさんの紹介中、まだ紹介が続いているのにソロに入ろうとするかみじょうさんを「勝手に始めちゃダメ」と止める卓郎さん。いつもよりスティック回しを多めに…などとちょうど言われている時にスティックを落としてしまう場面も。
 
かみじょうさんのソロの時に、他のメンバー全員(?自分のところからは卓郎さんと和彦さんしか見えず)がドラムセットの横に正座してかみじょうさんを見守り、卓郎さんに至っては手拍子までしながら観ていて、微笑ましいというか、さっきまで見せていた空間を支配する程の存在感を放っていたボカリストの姿とはまるで別人のような可愛らしさを見せていて、観ているこちらの頬が思わず緩む。
 
最後、卓郎さんを紹介するのはもちろん和彦さん。卓郎さんが1曲目、サクリファイスのイントロでやらかしてしまったことをいじるが、自分も危ないところがあったから許す、と笑いをとりつつ卓郎さんをフォローするような優しさを見せる。
 
 
終盤、卓郎さんがマラカスを手に取り…といえばもちろんTalking Machine!!
ツアーでは3ヶ所どこのセトリにも入っていませんでした。しかし今年のツアー以外のライブではほぼセトリ入りしていただけに、サポート陣も思い思いに動き回る。
 
今回の公演でも本編ラストを飾った5人編成での圧巻のPunishmentでは金テープが舞う。実は座っていた場所柄、発射台らしき筒が置いてあることに開演前から気付いてしまったのでいつ発射されるんだろ…と思っていたらこのタイミングだったという。
トーキン→Punishmentという、少し前まで9mmライブ終盤の大定番だった流れで観られる嬉しさ
 
 
 
 
 
結局、滝さんが出ないまま本編が終わり、アンコール待ち。
いつもより長く感じられたのは自分がそわそわしていたからか。
 
滝さんの機材が卓郎さんとかみじょうさんの間に置かれ、いつものようにサウンドチェックが始まる。それだけで、ああ、滝さんの音だ…と慣れ親しんだ音に安心する。
 
 
客電が落ち、メンバー登場か…と思いきやここでSE「Digital Hardcore」が再び流れる。
 
卓郎さん、和彦さん、かみじょうさんが登場…そして最後に滝さん。
 
ものすごい大歓声の中、4人が横一列に並ぶ。
 
 
どの曲をやるのか…と息を呑んでステージを観ていると奏でられたのは、「ロング・グッドバイ」のけたたましいタッピングの音。生き生きとタッピングを始めた滝さんにいきなり驚かされる。
 
 
新しい光 の方だったと思うが、滝さんがステージの下手から上手まで走っていたり、ステージの前まで出てきて両手を上げて煽ったり、壇の上?からジャンプしたり、ギターのネックを思い切り振り回していたり…とこれまた生き生きとした暴れっぷりで、去年の半分はあまり動けない状態だったし、それでなくてもここしばらくは暴れるよりもお立ち台の上でソロを弾いていることが多い、というような印象の方が強かったのでここまでひたすら暴れまくる滝さんは何だか久し振りな気がして、それがまた嬉しかった。
 
 
この日最後の曲にして間違いなくこの公演のハイライトをかっさらっていったであろう場面は、新しい光 のラスト、アウトロの最後の一音を出した瞬間、BABEL仕様のバックドロップに被さるようにいつものバックドロップが勢いよく落ちてきたこと。
まるで「おれたちが9mm Parabellum Bulletだ!!!」と言わんばかりの光景に見えた。完璧、の一言に尽きる演出だった。
 
 
この瞬間、この光景に胸を打たれなかった人が、果たしてその場にいただろうか。
 
 
 
 
曲が終わってしまうと、いつものように、真っ先にステージから退場する滝さん。すぐ引っ込んでしまったのが少し寂しくもあり、でもこれが普段通りの滝さんだよなぁ、と嬉しくもあり。
すまし顔で、スティックでジャグリングしつつ客席に投げ入れ、退場するかみじょうさん。
下手、上手、真ん中と、客席全体を見渡し挨拶をする和彦さんと卓郎さん。これも普段通りの9mm。
 
 
 
滝さんの出番は2曲。正直、予想よりも少なかった。
でも、ステージに立っている時間が少ない分、その短い中で全力を出し切った、そんな暴れっぷりだった。
 
 
満を持して久々にステージ上に揃った9mmメンバーが、ステージ前列に4人で並んだ瞬間にあまりの嬉しさに感極まることを抑えきれなかった。
かみじょうさんが前列へ出てくるという、今回のツアーの編成はこの為の伏線だったのではないか、とさえ思う。
 
 
 
9mm Parabellum Bulletの4人がステージ上で横一列に並んでいるだけで、
 
「僕には君がいれば何もいらなかった」と歌う卓郎さんの横で滝さんがギターを弾いているだけで、もうそれだけでよかった。
 
横一列に並んだ9mmの4人の姿は正に「おれたちは今夜無敵なんだ」を体現していた。
 
 
 
 
この日のライブの途中で、昨年のツアーで中止になってしまった公演の場所にZepp Tokyoを加えた“BABEL on Life Line”というツアーを開催することが発表されました。
完全に予想外だった、今年2本目のツアーの発表。
今の形の編成になってからも、上半期は他バンドのツアーや各種イベント・フェスに出まくり、短いながらもツアー1本を完遂した9mmが、引き続き下半期もフェスやイベントに出ながらまたツアーをやるという(しかもTOUR OF BABELより長い)ことで、つまり9mmの活動はこのままペースを一切緩めることなく続くのだということで。
 
 
滝さんが一瞬でも9mmのメンバーとして、ステージに帰ってきたことが言葉ではとても言い表せないほど、嬉しかった。
 
それ以上に卓郎さんが言っていた「どんな形でも9mmを感じられるようなバンドとして」これからもやっていく、という言葉が何よりも嬉しかった。
 
 
“TOUR OF BABEL”と“TOUR OF BABEL Ⅱ”で、9mmは終わらない、これからもバンドを続けてゆく、という9mmの意志を改めて目の当たりにすることとなりました。
9mmがどんな形であれ、9mmを続けるのならば、こちらも全力で9mmを応援するまでです。
 
9mmがこれからもずっと、ステージに奇跡を刻み続けることを願って。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

20170625/9mm Parabellum Bullet“TOUR OF BABEL”@日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール 簡易レポート

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MCで卓郎さんも仰っていましたが、ツアーファイナルです。

この後にモバイル会員イベントを控えているため、ファイナルという感じがあまりしませんでしたが、それはまた別…ということで、ファイナルです。

神奈川と神戸でサポートギターとして参加した為川さんに代わり、武田さんと同じくHEREのギタリストである三橋隼人さんが参加。


ビレッジホール、入ってみるとこれまでで一番小さい会場で、その分ステージとの距離も近くて観やすい。今回のツアーは全て上手側という偏りまくった座席だったのですが、この日は惜しくもドラムセットが丸被りしてしまった三橋さんを除いては、ステージ全体が良く見える席でした。


また、全体的に年月を重ねた雰囲気と内装もあってか、卓郎さんがこの会場が一番BABELっぽい、とも仰っていました。

 


 

1部“LIVE OF BABEL

 

ロング・グッドバイ

Story of Glory

I.C.R.A

ガラスの街のアリス

眠り姫

火の鳥

Everyone is fighting on this stage of lonely

バベルのこどもたち

ホワイトアウト

それから

 

2 OUTSIDE OF BABEL

サクリファイス

The Revolutionary

ダークホース

The Lightning

黒い森の旅人

キャンドルの灯を

インフェルノ

Black Market Blues

ハートに火をつけて

Cold Edge

Punishment

 

Discommunication

新しい光

 

 

神奈川・神戸とは違いステージに幕がなく、開演のブザーが鳴ると暗いステージにメンバーがぞろぞろと登場、スタンバイが終わるとロング・グッドバイのイントロが鳴り響きメンバーの背後から強い光が当たる。きっと神奈川・神戸の、幕の裏側はこんな感じだったのでしょう。

 

I.C.R.Aツインギターは武田さん&三橋さんがそれぞれ担当。

 

ガラスの街のアリス、武田さん三橋さんでメロディーをオクターブで弾いていて、流石の息ぴったりな演奏。

 

眠り姫では三橋さんがアコギ、武田さんがコーラス。

 

火の鳥 曲の頭であれ、何か違うぞと思ったら原曲より半音下げて演奏が始まる。確かに卓郎さん、サビの高音が結構キツそうだったから下げることにしたのか

ひとつ前の曲、眠り姫が半音下げチューニングだから全員楽器を持ち替える必要もない。

 

Everyoneでは初めてかみじょうさんがコーラスしている時の表情がちゃんと見えて(今まではシンバルの陰に隠れて見えなかった)力強く歌うかみじょうさんの姿がやっと観られて嬉しいです。コーラスのパートでは手数が減るから、とはいえ忙しい曲の合間の、つかの間の手数の少なさなのにそこにコーラスを入れるという…

 

バベルのこどもたちの間奏、和彦さんがシャウトする時に卓郎さんがサポート陣のスペースの真ん中まで下がっていた。ここが和彦さんの見せ場だから、なのかなと。ここの音圧、和彦さんの切実ささえ感じられるようなシャウトに毎度圧倒され、絶望の中に叩き落とされたような感覚があり、完全に曲の空気感に支配されるよう。

 

神奈川と神戸で大きな違いがあったので注目していたホワイトアウトの照明は、ステージの上からミラーボールが現れ、そこに左右から光を当てると白い細い光が放射状に放たれていく。息を呑む美しさ。これが3会場の中で一番雪舞う景色に見えた。

 

それから は「悪魔のささやきは〜」の部分、赤く暗い照明の中で卓郎さんだけが切れかけの電球のような小刻みに点滅するようなスポットライトに照らされ、曲中の「わたし」の心の中に放り込まれたような空気で、アルバムの世界観をこんなにも視覚でも感じられることに毎回感動させられるところ。ここと、卓郎さんがまくしたてる中盤のパートで陰鬱な気分に完全に支配され、それがあるからこそ「わたしはあなたと乗り越えたいのさ」の一言が発する希望が引き立っているのかなぁと、そう捉えました。


 

アナウンスを挟み第二部へ。

 


The Revolutionaryはイントロ序盤で弦楽器隊の4人が真ん中に集まってネックを振り上げる、その姿がただただかっこよくて、ただかっこいいというそれだけなのに泣けて泣けて。文章にするとおかしなテンションの人みたいですが、自分でもびっくりするくらい突然に視界が滲むという。

アウトロで和彦さんがかみじょうさんの近くまで移動して、リズム隊2人が向かい合ってアイコンタクトを取りながら演奏してたのがとてもよかった。

後ろでは卓郎さんが武田さん三橋さんのところへ行って3人でギターを弾いていたのがまた良かった。

 

The Lightning間奏、前半では武田さんと三橋さんが4小節ずつ交互にリフを弾くという今回ならではのパートの振り方、また原曲にないツインリードのアレンジが出たのも確かこの曲の間奏だったかと思いますが、ここでも元々同じバンドで活動するおふたりならではの息ぴったりなところがちゃんと見せ場としてあるのが素晴らしい!ギター3いるとこういうアレンジ出来るのが本当に良い!

 

黒い森の旅人 のツインリードは武田さんと卓郎さんだっただろうか卓郎さんがソロ弾く時の、ビブラートのかけ方が大好きでどこまでも伸びていくようなビブラートがとても聴いていて気持ち良い。卓郎さんのギターの上手さが分かるところ。

  

今回もBlack Market Bluesから卓郎さんがハンドマイクで歌う。その次のハートに火をつけて でも同様で、イントロなどでゆるく踊る卓郎さんが見るからに楽しそうで見てるこっちまでワクワクする。

 

ハートに火をつけて の間奏で最近やっている弦楽器隊が左に横移動するところで、左にずれた後に卓郎さんがおどけた表情を浮かべていたのが可愛らしかったです…ちょっと目を見開いて口も「あれー?」と言いたげに開けているところ。

 

メンバー紹介、まずサポートおふたりを

「もはや後ろHEREじゃん!」

「日本一ハイテンションなロックバンド、HERE!」と紹介、名古屋城のしゃちほこのかわりにこのふたりを置こう、とワンダーなMCをしつつまず武田さんを左のしゃちほこ、またお馴染みの

「誰よりも9mmを愛する男」と紹介。速弾きも取り入れたハイテンションなソロを披露。

次に三橋さんを右のしゃちほこと紹介。ものすごくキレのあるロックンロールなソロを披露。これがめっちゃかっこよくて。大きな歓声が上がる。

 

「次はどっちかな〜」と言いながら和彦さんを見たり、かみじょうさんを見たりキョロキョロする卓郎さん


で、次は和彦さん。卓郎さんが20歳の頃から一緒にいるが、出会って2年くらい経った時には今くらいの髪の長さだったらしい。今回はひたすら髪の長さをいじり、神奈川・神戸同様スローでグルーヴィーなソロを披露。


そしてかみじょうさん。普段は要塞に隠れて見えないと言われるけれど、今回は要塞ごと前に出ました、と。スティック回しも入れながら圧巻のソロを披露。

 

最後は卓郎さんということで和彦さんが徐にマイクを握り、

「おい!!!」

とまた喧嘩腰で話し始める。

「やっぱりギター持つのかよ!弾きたがりか!!!」

と食ってかかり、ここでも

「山形一の弾きたがり!!!」と紹介。

卓郎さんソロ、各地で元ネタにしてる曲があるんですか?今回もわからず。ギタリスト菅原卓郎としての見せ場があるのがやはり嬉しい。

 

ハー火からまたドラムで少し繋ぎCold Edgeへ。赤から一気に青くなる照明の切り替わる様さえかっこいい。

 

本編ラスト、静かなイントロが流れただけで大歓声。

5人編成のPunishmentの半端ないキレと、間奏の5人並んで演奏するあの光景。間奏に入ると武田さんと三橋さんが顔を合わせてタイミングを計り、同時に飛び出てきたところが「くるぞくるぞ……きたー!!!」という感じで観てるこっちがテンション上がりました。

最近はセトリに入ることがすっかり減ってしまったとはいえ、やっぱり9mmライブの終盤と言えばこの曲だし、あのイントロの爆速カッティングを聴けば一瞬で血が騒ぐ。

 

本編終了後かみじょうさんが、ありがとうと言いたげに頭上で合わせた手を前後にぴょこぴょこ動かしながら、同時に足も跳ね上げるようにぴょこぴょこ動かしながら可愛らしく退場していった。(この日一番笑った)

毎度ライブの時に密かに楽しみにしている、かみじょうさんの退場シーン…ですがライブハウスだとなかなか見えなかったりするので、こういうところが良く見えるのも指定席の楽しみのひとつ。

 

 

新しい光のアウトロ、卓郎さん和彦さんがサポート陣のところへ行き、後列で4人揃ってネックを振り上げたのが最高にかっこよかったけれど、そのせいでかみじょうさんひとり前列に残されるという、ちょっと面白い光景になっていて。

いや、今思い返せばかみじょうさんを目立たせるためか?

 

 

 

以下、またMCを箇条書きで

 

場内アナウンスがベルセルクのガッツ役、岩永さんであると紹介。開演前のアナウンスは岩永さん、第2部に入る時はガッツとして読んでいる。ガッツではなく岩永さんとして読んでくださいとお願いしたが、ガッツはこういうことは言わない、“ありがとうございます”とか言わないから、と原稿を書き換えてくださっていたらしい。

 

OUTSIDE OF BABEL」という副題を考えたのは和彦さん。

 

BABELの外側だけど、9mm4人が作っているから、他の曲とも繋がっているから、と。どうつながってるかを考えるのはみんなだから、とも。

 

 

 

この日は滝さんが観にいらしていて、しかも2階席1列目のど真ん中に座っていたので2階席がざわついていたのか?途中で卓郎さんも滝さんが来ていることに触れる。「滝が来てます…ひとりにばれちゃったらもうみんなにばれたのと一緒だからね。笑」と。その紹介をしていた時に2階席に目を遣るとそこにはいい笑顔の滝さんが。

 

また、滝さんがいないから9mm見ないという声もあることを言いつつ、今の9mmについて、客席に「どう思う?」と問いかける。客席から返ってきたのは、あたたかい拍手。

 


インフェルノに入る前だったか、去年のツアーの名古屋公演で、卓郎さんがライブの途中でもうダメなんじゃないかと思ってしまって、でも客席のみんなを見たらそういうことじゃないんだな、と思い直したという事があったのだと。

 

しかしアンコールの時には今日は楽しかった、次に名古屋に来るのが楽しみになった、と仰っていた。

去年の名古屋公演は観に行っていないのでその時の様子を知らなかったのと、自分が観に行った仙台公演では滝さんの調子がとても良いと卓郎さんが仰っていたので、卓郎さんのこの発言にはかなり驚いてしまった。

ライブの後で、去年名古屋公演を観た方達の声を耳にしたが、卓郎さんの言っていたような状況が客側から観ても分かる程だったことが窺えて、それを実際に目の当たりにしたことがどれだけ辛かったか、そして今年の公演で、卓郎さんがそのことを包み隠さず話してくれ、今日は楽しかったと伝えたことでどれだけ救われたのかは想像に難くない。

 

このくだりを聞いて、去年の9mmが自分の想像を遥かに超える程深刻な状態だったことを、また知ってしまった。

その状態からできることを考え、結果あんなに素晴らしいアルバムを作り上げたことも、改めて知ることとなった。

 

去年一番辛い時に一切の弱音を吐かなかった卓郎さんが今年になってインタビューやライブのMCなどでぽつぽつと、去年活動休止も考えた、とかもうダメだと思った、などと仰るのは、今ではもう口に出せるくらいに現状を受け止められて腹括ってるんだろうなと。

その度に「ちょっとだけほっとして吐いた弱音」という一節が思い浮かぶし、その度にこの歌詞の切実さを思い知る。

そりゃ卓郎さんがあんなに頼もしく見える訳だ…今までだって頼もしいフロントマンだったけれど、それ以上に。

 


卓郎さんはBABELというアルバムについて、

 

「9mmが(今の状況の中で)BABELという素晴らしいアルバムを作れたということが、9mmも頑張ってるなと思って頑張ってもらえたら、と。辛いことがあったらBABELを聴いてください。36分しかないし!」

と仰っていた。

 

(BABELについてはまた追々書くかもしれませんが)このアルバムがリリースされ、聴き始めた頃、確かに音は大好きな9mm…のはずなのにどことなく得体の知れない怖さを感じていて、何故か少し辛い気持ちになってしまったりしていて、それは聴きこむほどに薄れていって、端々に希望を感じられるようにもなったけれど

ツアーで実際に目の前で聴いたら何か印象が変わるだろうかと期待をしていたので、BABELについて神奈川公演でも“みんなに力を与えるアルバムになるように”という言葉があったが、9mmが困難を乗り越えようとしている時にできたこのアルバムにそういう前向きな力があるのだという事を聞き、本当に力強い言葉をもらうことが出来たと思い、つい毎回感極まってしまいました。この言葉を卓郎さんから聞けたことが、本当に嬉しかった。

 

“TOUR OF BABEL”にて、収録曲を最初から最後まで順番に目の前で演奏される様を観て、生の音で聴き、これがどんなアルバムなのか、どういう思いが隠されているのかを卓郎さんから直接聞くことで、ようやくこのアルバムを隅から隅まで堪能できた様な気がしていますが、まだまだ聴きどころがたくさんあり、このツアーを思い出してはこれからもっと見つけてゆくのでしょう。

 

残るは“TOUR OF BABELⅡ”

滝さんがもうすぐステージに帰ってくる。

20170618/9mm Parabellum Bullet “TOUR OF BABEL”@神戸国際会館 こくさいホール 簡易レポート

              f:id:sleet_fog:20170710222309j:plain

ツアー2公演目、神戸です。

サポートギターを務める、為川裕也さんの地元だそうです。(厳密には地元ではないと仰っていたような気もするが)

かなり立派で綺麗な大ホール。バルコニー席も何ヶ所かあり、あそこで観られたらとても気持ちが良いだろうな、と思っていたら少し羨ましくなってしまった。

 

 

 

1部“LIVE OF BABEL

ロング・グッドバイ

Story of Glory

I.C.R.A

ガラスの街のアリス

眠り姫

火の鳥

Everyone is fighting on this stage of lonely

バベルのこどもたち

ホワイトアウト

それから

 

2 OUTSIDE OF BABEL

サクリファイス

The Revolutionary

Keyword

The Lightning

黒い森の旅人

キャンドルの灯を

インフェルノ

Black Market Blues

ハートに火をつけて

Discommunication

Punishment

 

Cold Edge

新しい光

 

ロング・グッドバイのイントロで、ステージの白い幕にメンバーの影が映り、直後幕が落ちると眩しいほどの照明に照らされ姿を現すメンバー。この最初の演出からもう素晴らしい。

 

I.C.R.Aアウトロでは、かみじょうさんの近くまで来てギターを弾く卓郎さん。

 

ガラスの街のアリスの「燃えないゴミと〜」の部分では歌いながら何かを投げ捨てるような仕草を入れる。

 

眠り姫ではアコギの音と為川さんの美しいコーラスが印象的で、そこが特に記憶に残っている。

 

火の鳥の演出、床を這うように広がるスモークは、神奈川では気付かなかったけれどお香のような、何かを燃やした?ような強めの匂いがして、普段使っているものと種類が違うのかと。空気より重くないとダメだからか?

 

Everyone〜ではやはりかみじょうさんもコーラス。

この曲は手数も多いしツーバス連打もあり更に身を乗り出す勢いでシンバルをミュートしたり、とにかく忙しい曲なのだというのを目の当たりにした。

 

ホワイトアウトの照明、神奈川では白い、幅の広い光の柱が天井へ伸びていくようにホール全体を染めていたのがこの日は無数の細い線を描き、(恐らく床近くの照明にミラーボールを当てていた)雪景色のようだった。美しかった。

 

 

 

アナウンスを挟み2部へ。

ちなみに、この日はアナウンスを「ベルセルク」ガッツ役の岩永さんが担当している…という解説は、ありませんでした。

 

 

神奈川で見逃したThe Revolutionaryの滝パートのコーラスは為川さんでした。

 

神戸のレア曲枠はThe Lightning、驚きすぎてイントロ聴いて悲鳴を上げてしまった。この編成でもそんなレア曲入れてくるなんて流石9mm…!

 

Black Market Bluesでは卓郎さんがハンドマイクで歌う。神奈川でも思ったが、ハンドマイクの卓郎さん、ゆるいステップを踏みながらとても楽しそう。

「階段」を「神戸国際会館こくさいホール」と変えて歌うも、長すぎて早口言葉のようになってしまう。

 

続くハートに火をつけて もそのままハンドマイクで。ここではやはり間奏がひと通り終わるとメンバー紹介へ。

 

「モバイル会員の人手を上げて?もう一回!(武田さんが全力で手を上げる)ここにもいた!」

と、武田さんが9mmモバイル会員であることを猛アピール。きっと、みんなもう知ってると思うけれど。笑

全力で手を上げる武田さんの仕草がとても可愛らしかった。

「誰よりも9mmを愛する男! HEREのスーパーギタリスト!武田将幸!!」

 

為川さんは神戸出身であること、こくさいホールにライブを観に来たことがあること、それが徳永英明さんであったことを紹介。ふたり並んで、お互いの顔が似ているアピールも。でも血縁ではないよ、と。

 

和彦さんの番になると、

俺の番来ちゃったか、と言いたげに胸に手を当て緊張している人?のような仕草を見せる。

9mmの中で一番オルタナな男!ひとりだけダークサイドにいる男他のみんなはフォースだけど

と言いたい放題の卓郎さん。和彦さんはそれが全く聴こえてなかったようで、卓郎さんが和彦んの近くで再度言い直す。

 

続いてかみじょうさん。

いつもこんなところでライブやらないからね?というようなことをここでも言い、

「今日は丸見えです!」と卓郎さんが言えば、両手で上半身を隠し、恥ずかしがるような仕草を。

 

 

和彦さん、マイクを持つなり

「おい!!!!

なんでギター持ってんだこの野郎!!さっき手ぶらだったじゃねえか!!弾きたがりか!!!」といきなり卓郎さんに食ってかかる。

何でそんなに喧嘩腰なの!さっき言われたい放題だったからなのか。この和彦さんのひと言でこの日一番笑った。

しかし卓郎さんがすかさず「弾きたがりだよ!」と返す。

「山形一の弾きたがり!オンヴォーカル!!アンドギター!!!菅原卓郎!!!!」

 

卓郎さんのソロが終わるとすかさず曲に戻る。ソロパートから突然元に戻るのが、まだ見慣れなくてびっくりしてしまう。

 

Punishmentで5人並んで演奏しているところは、先週全く同じ光景を観たのにやっぱり最高にかっこいい。かみじょうさんが前にいるからこその光景だから、観られるのはこのツアー限りだろうか…

 

 

 

どのあたりで入ったのか失念してしまったので、以下MCまとめて書きます。

 

「BABELは滝がアイデアを9割9分…8分…いや滝は9分だって言ってるけど。歌詞のイメージをメモでもらって。(しかし後半になると「~みたいな感じ?」とか、?が付いてしまうようになって、というような話)」

 

「Everyone…エビワン…遂にバンド名より長いタイトル付けちゃった」

 

「コンセプトアルバムみたいだから、普段のツアーのように曲をバラしてやるより、順番にやったほうがいいんじゃないか」というような話。

 

初めてのアー写みたいなものは神戸のライブハウスで撮った」

 

「裕也は10年前に9mm観に来てるんだよね、十三ファンダンゴに」

 

「サポートメンバーのふたりにも助けてもらっているけど、ここにいるみんなにも助けてもらっているよ。でもまだ力を貸してください」

 

BABELはおれたちの喜びや迷いや苦しみもすべて入っている」

 

語り口は失念しましたが、BABELの曲について、あの曲とあの曲が繫がってるんじゃないか、とか9mmの過去に出た曲とBABELの曲が繫がってるんじゃないか、とか、そういうことは無いんだけど、そういう説のようなものがあれば広めてほしい、おれたちはそれを見て楽しむ。と仰っていたので聴く側がそういうことして楽しんでも良いんだな、と。

 

「神戸に初めて来たのは2006年くらいだったよね、ちーちゃん?」といきなり話を振られ、全然違う方を向いていたかみじょうさんがびっくりしながら卓郎さんに顔を向ける場面も。

 

 

全体的に和やかな雰囲気のMCだったけれど、

 

「一番、滝とライブやりたいと思っているのはおれたちだからね」

のひと言が身に染みた。

こんなに嬉しい一言は無いと思った。

 

また、別の時だったかもしれないが

「9mmで観た素晴らしい景色をなくすわけにはいかない」

というような一言も有り、これもまた忘れられないひと言。

 

 

 

ツアー2本目でしたが、神奈川と見比べてみると当たり前かもしれないけれど会場が変わると、照明も微妙に変わるなと。

 

色合いなどは一緒だけれど、ホワイトアウトみたいに若干の違いが出て、それが面白い。照明を見るのが、ホール公演の楽しみのひとつなので。

 

勘違いかもしれないけれどこの日は神奈川より武田さんと為川さんもよく動いてたな、という気がしました。おふたりで後列の段の上でわちゃわちゃとした様子でギターを弾いていたのがすごい楽しそうで、観ていて楽しかった。

 

 

また、観ていて特に良いと思ったのが、ギターが3人いるので曲によっては卓郎さんがギターを弾かずに歌っている時があって、その時に歌詞を目で見える形で現すかのように手でちょっとした仕草を入れているのがとても良いなと。

ボーカリストとして、体全体で曲を表現している姿があの大舞台に映えていた。

特に、それから では、まるでホール内の全員を曲の中に引きずり込むような、1人でホールの空間を完全に掌握してしまう程の気迫を感じて、圧倒されて立ち竦んでしまう瞬間があった。あの曲の空気感を表現する様は、さながら歌劇のようだとも思った。

 

 

この日はまた上手で、かなり端の方の席だったのでステージ全体はあまり見えず。

その代わりかみじょうさんが一番近く、普段なら絶対にありえない、「ほぼ、かみじょうさんしか見えない」という状態で。貴重な体験ができました。

 

かみじょうさんの後ろに為川さんが見える、頭を動かしたら隙間から他のメンバーが見える、という感じ。

ハイハット側の横から見るような感じで、左足までよく見える。シルバーのやたらピカピカした靴まで!

但し残念ながら顔はチャイナに隠れて見えず、表情があまり分からなかったのは残念。

 

かみじょうさんの仕事量がどれだけ多いか、目の前で観て思い知りました。

基本的に手か足か、もしくは両方ともずっと忙しそうなのに更に手数が詰まっていない時はスティック回しを入れ、長めの休符が入るとスティックを投げる大技を決め…と、いつも後ろにいるなんてもったいない!と思うほど見せ場だらけ。

 

今回の編成で、かみじょうさんの手元が良く見えることをとても楽しみにしていたのでこの席が当たったことを本当に嬉しく思います。

今回のツアー、かみじょうさんを前に出そうと提案した方には最大限の賛辞をお贈りしたい。

 

20170611/9mm Parabellum Bullet“TOUR OF BABEL ”@神奈川県民ホール 大ホール 簡易レポート

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5月にリリースされたアルバム「BABEL」を引っ提げて行われる今年のツアーは、9mmにとって7年振りとなるホールツアーです。

 

事前に公表されている通り、滝さんに代わって各箇所サポートギタリストが2人参加するという布陣。

ツアー初日、神奈川県民ホールのサポートギタリストは、お馴染みHEREの武田さんと、folcaの為川裕也さん。

更に、ワンマンツアーは結果的に2014年の“Next Bullet Marks Tour”以来ということもあり、セトリに何が入るのか?曲数はどうなる?とそわそわしながら当日を待っていました。

 

神奈川県民ホール、初めて来たけれどロビーの床など、内装の一部が赤くて如何にも大ホール、といった感じだしBABELのツアーに相応しい会場だなぁと思っていたのは先行物販に並んでいた時のこと。

 

 

会場に入るとステージには白い幕

卓郎さんのマーシャルの、紫のライトがうっすら見える

定刻を過ぎてしばらくすると突然けたたましいブザー(音が大きすぎてびっくり)が鳴り、やたら良い声の場内アナウンスが流れ始め

また数分経ってから再度ブザー(2度目のびっくり)が鳴り場内が暗転

 

 

 

1部“LIVE OF BABEL

 

ロング・グッドバイ

Story of Glory

I.C.R.A

ガラスの街のアリス

眠り姫

火の鳥

Everyone is fighting on this stage of lonely

バベルのこどもたち

ホワイトアウト

それから

 

2 OUTSIDE OF BABEL

サクリファイス

The Revolutionary

ダークホース

Keyword

黒い森の旅人

キャンドルの灯を

インフェルノ

新しい光

ハートに火をつけて

Cold Edge

Punishment

 

Black Market Blues

Discommunication

 

 

場内が暗転すると「ロング・グッドバイ」のイントロのタッピングの音源が流れ、幕にメンバーの影が映る  そして落ちる幕  メンバーの背後にはBABEL仕様のバックドロップ

予告通り、前列下手から和彦さん、卓郎さん、かみじょうさんが一列に並びサポートのお二人は下手から武田さん、為川さんの順で後列の一段高いところに。

そこからBABELの曲たちを収録順に演奏。MCは一切無く、照明は場面によって赤一色だったり白一色だったりなどと普段のワンマンと比べるとかなりシンプル。

 

あまり手元が見えなかったので間違ってたらすいません、タッピングやコーラスの一部などは恐らく滝さんが弾いたり歌ったりしている音源を使っていたかと。

コーラスは基本的に為川さんが担当。

 

I.C.R.Aでは予想通り、「愛し合え」での一体感が半端ない。

 

ガラスの街のアリスは最近のライブでも欠かさず演奏されていたこともあり、すっかりライブ定番曲のテンションになる客席。

 

眠り姫では為川さんがアコギに持ち替える。まるで羽三枚のプロペラのような模様を描く照明。それが間奏に入った瞬間、花びらが散るかのようにぱっと細かい模様に変わる、という演出と同じく間奏の、深みのあるベースの音がホールの空間に広がっていく様がとても幻想的。

 

火の鳥、心なしか多めに焚かれた地面を這うように発生し上へ流れていくスモーク越しに歌う卓郎さんの姿に荘厳ささえ感じられた。しかし高音が続くため、卓郎さんの様子からサビの部分は少しきつそうにも感じられた。

 

Everyone〜のラストではかみじょうさんもコーラスに参加…してましたよね?この曲も最近のライブで披露されることが多いけれどラストのコーラスの部分の力強さはやはり胸を打つものがあります。

 

バベルのこどもたちの間奏は和彦さんのシャウトと共に炸裂する音源通りの重たい音、この部分を生で体感できることを一番楽しみにしていたのですがとにかく何かが音を立てて崩れるようなイメージが浮かぶ程の音圧に予想以上に圧倒され、ただ立ち尽くすしかなかった。素晴らしかった。

 

ホワイトアウトでは為川さんが再びアコギに持ち替える。アコギの音が入ることでこの曲のエレガントな雰囲気が強調される。タイトル通り、客席の頭上まで真っ白なライトが伸び、会場全体が白く染まる美しさに息を呑んだ。

 

それから の、あのフルピッキングのイントロの弾いたのは卓郎さん!イントロや間奏では照明が無数の渦を壁に描き、さながら「大きな嵐」のよう。

卓郎さん、「指と指の〜」の部分は歌いながら本当に両手の指の間に隙間を作った状態で掌を上に向け、「浮かれた世界を沈めていく」で何かを沈めるように手を下げる。

 

 

それから のアウトロで音源通りスパッと音を止め、演奏が終わるとステージから去ってしまうメンバー。

 

元々収録時間が短い上にMCも挟まなかったので、本当にあっという間に終わってしまった、BABEL再現。

 

 

ざわつく会場、しばらくするとまた良い声のアナウンスが

 

「たった今、第1部“LIVE OF BABEL”が終わったところだ。まもなく“OUTSIDE OF BABEL”が始まる」

 

と告げ、よりざわつく客席。

そして鳴り響くいつものSE「Digital Hardcore」

 

BABEL仕様のバックドロップに被さるように降りてきたいつものバックドロップ…のはずが、真ん中あたりがひっかかってしまったようでうまく下がらず、メンバー登場後に一旦バックドロップを床付近まで下ろし、(この時に誰かが下で直したのか?は見えず)再度上げ直すというアクシデントが。

 

まずはきっとセトリに入るだろう、と予想していたサクリファイス、からのThe Revolutionaryという流れ。

 

からいきなりダークホース!ライブで聴くのは少し久し振りな曲です。これはもしかしたらこの状況でもレア曲を少なからず入れてくるのでは…とここで確信。

 

などと考えているとここで早くもMCが入る。

 

やたら声の良いアナウンスは何と「ベルセルク」でガッツ役の担当されている岩永さんなのだそうで、それを聞いた瞬間客席から歓声が上がる。これは卓郎さん嬉しかっただろうな。「声だけで男前ってわかるよね!」と。

また、BABELの曲と今までの9mmの曲にはどこかつながっているようなところもある、というMCを挟み次の曲が

 

Keyword

 

最後に聴いたのは確か2015年9月のLIQUIDROOMのイベントではなかっただろうか。

久々の曲でも、間奏後の「捨ててゆくばかりの~」で自然に手拍子が巻き起こる。

 

Keywordが終わると和彦さんが何かに腰掛け(ているように見えたのですが)聞き覚えのあるイントロをつま弾く。柔らかいベースの音で奏でられたその曲は

 

黒い森の旅人

 

これも久し振りの曲で、ベースであのライブ版のイントロを弾いているのは今まで観たことがなかった。ライブ中はただ驚くばかりで終わってしまって、後から気付いたが普段なら滝さんが弾くはずのあの部分をサポート陣でもなく卓郎さんでもなく、和彦さんが買って出た、その意味。

 

和彦さんがアップライトに持ち替え、歓声が上がる。キャンドルも久々なのでここでツアーならではのレア曲3連発。

 

ここからは再びライブ定番曲を連発、最近は間奏でフロント3人が謎の横移動を始めたハートに火をつけて では、間奏が終わると歌に入らず、卓郎さんがギターを置いてマイクを手にし、何とここでメンバー紹介を始める。

 

誰から紹介しようかな、という感じでまずは

「何度も9mmを助けてくれた…誰よりも9mmを愛する男!9mmモバイル会員!武田将幸!!」

 

「おれに似ていると言われている…笑  でもおれの100万倍ギターが上手い男!為川裕也!!」

と、まずはサポートのおふたりを紹介。ちなみに紹介されたメンバーがそれぞれソロ回しを披露、という流れ。

 

次はそこのお兄さん…と和彦さんの方を見ると、卓郎さんと同じ方向に顔を向けてすっとぼける和彦さん。

「おめぇだよ!」と卓郎さんがすかさず突っ込み、

「我らがベーシスト…BABELのコメントで(THE BACK HORN)山田さんに“どこまでも伸びてゆく和彦の髪”と言われた男」と紹介、

また、最近マイクの高さが段々上がってきている疑惑を指摘されると、首を横に振って否定する和彦さん。

ソロ回しで弾いたのはスカっぽいリズムではなくスローでグルーヴィーな感じのメロディー。

 

次はかみじょうさんに近付き、

今までこんなところでライブしたことないよね?いつもよりスティックを回すところがよく見えますね、と。

卓郎さんがいける?と声をかけかみじょうさんがそれに頷き、ソロ回しへ。

 

最後に残った卓郎さん、どうする?と思っていると話し始めたのは、9mmでは仙台でしかマイク通して話さないはずの和彦さん!!

 

「身長2メートル…髪の毛も合わせて2メートル」

と、笑いを誘う紹介。卓郎さんがおれそんなにあったっけ?というようなことを言いながら髪の毛を上に引っ張る。卓郎さんのソロパートが終わると唐突に曲に戻る。

 

ハー火が終わるとそのままかみじょうさんが4小節ほどドラムを叩き続けて繋ぎ、Cold Edgeへ。ここのつなぎがかっこよかった…!

 

嵐の前の静けさのようなあのイントロ…の時点で思わず歓声を上げてしまったPunishment!!ギターが3人いるので、音源通りイントロはツインリードのアレンジ!このアレンジで聴きたかったPunishment…しかし普段はギター1本足りないので聴けることはないと思っていました。嬉しい!!

間奏では武田さんと為川さんも前に出てきて全員1列で演奏。ギター3本とベースで全員同じフレーズを弾くのもかなりの迫力があり、とにかくかっこいい。

 

これで本編は終了。卓郎さんと和彦さんは客席に挨拶をして去っていく。かみじょうさんは両手を頭の上に、うさぎの耳のようなポーズを取りながら退場。

 

アンコールのBlack Market Bluesでは卓郎さんがハンドマイクで歌う!2番に入ると和彦さんがサポート陣のいる一段高いところのセンターに立ちベースを高く掲げる。

 

この日のラストはDiscommunication  イントロではかみじょうさんが休符に入る度に右スティックを投げてみせる大技を披露。

アンコールはライブ定番曲だったけど、ディスコミュのアウトロで残った力を全て爆発させるかのように思い思いに暴れ倒す4人と、シンバル乱れ打ち状態のかみじょうさんの姿が安定の9mmといった光景で観ているこっちもテンションがすごい上がった。月並みな言葉だけれどやっぱり、9mmは最高にかっこいいな、という余韻のみを残してライブは幕を下ろした。

 

 

 

神奈川県民ホールについて、卓郎さんは内装の色合いからBABELのツアーの初日に相応しいよね、と仰っていた。

 

 

この日卓郎さんはMCで、去年と同じようにメンバー、スタッフ、そしてライブを観に来たファンに感謝の言葉を告げ、またこのような、傍から見たらアルバムなんて作れるのか、という状況でBABELというアルバムを作ることができたことを誇りに思う、と語った

 

「BABELが、みんなが何かと戦う時、…戦っているように見えない時でも…みんなに力を与えるようなアルバムになればいいと思います」

 

「おれは露骨に“頑張れ”とか言わないけど、みんなのことを心から応援しています」

 

座席指定ということもありいい意味で冷静な気持ちで途中までは観ていたのですが、この言葉を聞いた途端視界が滲んでしまいました。応援の言葉が単純に嬉しかったし、何と心強い言葉なんだろう、と。

 

 

 

BABELの曲たちをライブでやるとしたら、収録順に再現するのか。それとも今までのレコ発のように既存曲と混ぜるのか。ギターをひとり増やしてどうなるのか。

色々と予想がつかない、ということで楽しみにしていたツアーが遂に始まりました。

 

座席が上手側だったので、上手側で演奏するかみじょうさんがよく見えて普段のライブと違う景色がまた嬉しかった。

 

2部構成でやるのは本当に予想外だった…けれど、この形がBABELを演奏するには最も適していたでしょう。徹頭徹尾、統一された世界観とあのへヴィなサウンドを再現するためにギターを増やすのが必然だったことも、実際に目の当たりにして実感しました。

 

そして9mmのツアーでの最大の楽しみ、普段のライブではなかなか聴けないレア曲がこの状況でもお目に掛かれた、ということでサポートのおふたりにはどれだけ感謝しても足りないし、セトリが予想できない中でもいつものツアーのように大きな期待はやはりあって、そしていつものツアーのようにその期待を軽く超えてくるようなライブであったこと。単純にそれがとても嬉しかった。

 

 

初日という事でライブの構成に驚かされた部分が大きかったので、セトリがどういう感じか大体分かった上で観ることのできる残りの公演ではもう少し細かい部分まで目を向けられるであろう、それをとても楽しみにしています。

 

 

KEYTALK「PARADISE」 2017/03/15

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KEYTALKがオリコンウィークリーチャート2位を獲得した

 


4枚目のフルアルバムで勝ち獲った快挙である

 




ここ数年のKEYTALK人気は重々承知していたけれど、ここまではっきりとした数字で提示されるとやはり驚嘆の一言に尽きる。

メンバーの皆様、KEYTALKに携わる全ての皆様、本当におめでとうございます。

 


ところで、「KEYTALK」についてどんなイメージをお持ちですか?

 



以下、ディスりではなく事実として淡々と書いてしまうがここ数年で爆発的に若いファンが増え、ファン層にかなりの偏りがあるのは否定できない点、また良く言えば賑やかな雰囲気のPVや各媒体での取り上げられ方(何処とは言いませんけれども…)から、曲は知らないが何となく聴く気が起きない、といった偏見を持たれて避けられている面があるのも否定できません。

勿論、そんな目で見ている人ばかりではない事、たまたま自分がそういう声を耳にする機会が少なからずあった事、どのバンドにもイメージ云々の話は付き物だという事は承知しています。

しかし若いファンが増えるのはこれから長く聴き続けてくれる存在として非常に有難いこと。
目を引くPVや各媒体でのキャッチーな取り上げられ方は強い印象を与えることで記憶に残りやすいし、知名度を上げるには充分すぎる効果があったのは今回の結果が証明している。
たとえ良い曲を量産しようが、まず存在を知って貰わないと意味が無いのだから。


そんな状況の中、リリースされた「PARADISE」は、各メンバーで曲数に差はあれどメンバー全員が作詞作曲を手掛けた全17曲を収録。

思えば1年前にリリースされた2枚のシングル「HELLO WONDERLAND」と「MATSURI BAYASHI」が大変素晴らしかった。それぞれにメンバー4人の手掛けた曲を1曲ずつ、計4曲ずつ収録したこの2枚は自由に伸び伸びと制作されたことが窺えるような多彩な曲で構成され、この2枚を合わせて1枚のアルバムにしてしまってもいいくらいの作品だった。

(「HELLO WONDERLANDでは歌詞に意表を突かれる巨匠作のただひたすらにかっこいいパンクナンバー「One side grilled meat」、「MATSURI BAYASHI」では初期KEYTALKを彷彿とさせるようなフュージョンサウンドが筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい八木氏作の「wasted」が、アルバムの選曲に漏れたことが惜しいくらいの名曲です、こちらも是非に)



結果的にその流れを汲んだ今作はKEYTALKがこれまでで一番知名度が高い状況、かつ良くも悪くも、ある固定のイメージが付いてしまった今、そのイメージをひっくり返す為にもこのタイミングで出したことに大きな意味があり、きっと良い影響をもたらすと勝手ながら信じている。

KEYTALKのファンとして、「売れた」昨今の状況は素直に喜ばしいし誇らしいことである。
ただ固定のイメージが生まれつつある現状に於いては、それはKEYTALKというバンドのほんの僅かな一面に過ぎないのだと声を上げずにはいられないし、そういう姿を知っている人達が微力ながら声を上げるべきだと思う。
ある一定のイメージが定着して、彼らの本当の姿が伝わらないのが悔しくて堪らない。

 

収録曲を全て聴いてみれば、大袈裟ではなく「この曲とこの曲本当に同じ人が作ったの!?」と思わされる程なので、KEYTALKに馴染みがなくてもひとつくらいは気になる曲があるのではないか、だから先入観を捨てて聴いて欲しいアルバムだと思っている。

 

また今作はアルバム全体の流れも秀逸で、前半にパンチのある曲が並び、後半に向かう程に従ってメロディーに深みのある曲へと移ってゆく。
序盤でしっかりと掴み、そのまま飽きさせずに引きずり込んでいくような感覚。

良いメロディーにじっくりと聴き浸りながら終わると、最初の目まぐるしい展開がまた聴きたくなって最初に…と繰り返し聴きたくなるような構成。
そんな大まかな流れがありつつも曲から曲への繋がりにはいい塩梅で緩急があり、中弛みしてしまうこともない。

曲数は多いですが4分を超える曲は一つもなく、ほとんどが3分台か2分台、何と1分余りの曲すらある。このおかげで大ボリュームでありながらもあっという間に終わってしまうような感覚もある。

 


以下、主観で聴きどころをつらつらと書いていこうと思います。現状、メンバーのインタビュー等をほとんど読んでいないのでそれ違うし、とかそれもうメンバーが言ってた、とかあるかもしれないですがあくまで個人の感想です。

 



1.Summer Venus   

詞・曲:首藤義勝

アルバムの1曲目は大体テンション高いナンバーを持ってくるという恒例のパターンだな、と聴き進めいくといきなり流れるEDM、一聴目はそりゃ大いに驚きましたよ。うわぁパリピじゃん…と。笑 (ディスってないですよ)
しかし音的には何の違和感もなくEDMパートをぶっ込んでくるあたりがKEYTALKのセンスの良さ。そしてEDMパートから繋がるサビの一気に広がるような開放感!!これを狙ってやったのか?

最初はただ驚かされるばかりだったけど何度も聴くとこれが癖になる。
初っ端はこれだけインパクトがある方が良いでしょう、間違いなく記憶に残るし。にしてもはっちゃけましたね義勝さん!
ただこういうノリが苦手な人が1曲目で聴くのを止めてしまうことだけが心配ではあります。
このノリが次で早くもひっくり返るので、とりあえず次の曲に進んで頂きたい。それだけを祈る。


2.ASTRO(10thシングル 2017/01/25リリース)

詞・曲:首藤義勝

Summer Venusで意表を突いたかと思えば、次の曲は勢いのあるバンドサウンドを前面に出したナンバー。ふたりの歌声は力強く、ギターは歌と並んで遠慮なくリフを弾きまくり、いい所で入ってくるタム回しも高揚感を煽る。これ!KEYTALKってこんなにかっこいいんですよ!いきなり雰囲気を変えてくるこの流れ良過ぎませんか?だから次の曲まで進んでくれって言ったじゃないですか。

何だか夢のような歌詞のSummer Venusから一転、現実に引き戻しつつも一度は夢破れた人物が再び希望を掴もうとするような歌詞も良いです。Summer Venusの最後の歌詞が「※青春に賞味期限はございません」、続くASTRO最初の歌詞が「夢終えた深夜の岐路に」と曲調だけでなく歌詞にもかなりの落差があるけど、そのお陰で詞の切実さが強調されているようにも感じられる。「息をするように願い続ける」という一節がとても好きなのですが、それなりに年齢と経験を重ねたからこそ出た詞ではないかと。それゆえにKEYTALKと同世代くらいのリスナーには刺さるところもあるのではないかと思います。(KEYTALKメンバーと同年齢の人間の感想です)

 

PVもとても良いので貼っておきます

www.youtube.com




3.ダウンロードディスコ   

詞・曲:小野武正

 

武正さんお得意の裏打ちのリズム。個人的にいつもの裏打ちナンバーより強く惹かれるのは何故か考えると、いつもと違ってマイナーコードだからか。

独特の語感で畳み掛け展開が目まぐるしく変わるメリハリのある曲なのでこれで2分以下なのが信じられない。

2番でボーカルのメロディーをなぞるようにギターが同じメロディーを重ねているところがいいです。KEYTALKではよくあるアレンジで、ボーカルが3人いるようで聴いててワクワクするところ。

「制約と閃きの瞬間に決意して僕は僕を刺す」という詞に武正さんのセンスを感じる。

 

 

4.MATSURI BAYASHI(8thシングル 2016/05/18リリース)

詞・曲:寺中友将

 

こちらも恒例の“祭り”ナンバー。シングルだった時はずば抜けてハイテンションな感じでしたがここまでのパンチのある曲たちに並ぶと変に飛び出ることもなくいい感じにおさまっている印象。

曲中に何度も出てくるベースのスラップが全体を盛り上げ、しっかりと長さを取っているギターソロの炸裂具合がありつつうっすらと哀愁を感じさせるメロディーが存在感を放っているところが巨匠らしい。

PVだとテンションの高さがフィーチャーされているけど、曲だけだとまた印象が違って上手く言えないけど祭りの日の夕方みたいないい雰囲気というか。

“テンションの高い夏の曲”というひとつの括りでも、義勝さん(Summer Venus)と巨匠(MATSURI BAYASHI)だとメロディーの作り方がこんなに違う、と考えながら聴くとまた面白い気がします。

 

 

5.パラサイト   

詞・曲:小野武正

 

ここでアルバムの空気が一旦変わる。

巨匠の声で勢いよくザクザクと畳み掛けてくると思えばいきなり小気味よいベースのメロディーで更に空気を変え、次いで義勝さんが細かく刻むように早口で畳み掛ける。まるで巨匠の声がハムバッカーで、義勝さんの声がシングルコイルみたいだな、と前々から思っていたのですが、そんな各々の声質に合うパートを振ることで曲調の変化を際立たせているように思えます。

ふわっとした歌い方で声を重ねる「パラサイト パラサイト」の部分が不穏な空気を出していてぞわぞわする。

武正さんはギタリストとしてもコンポーザーとしても、もっと世間から評価されるべきだと常々思っています…こういう曲を聴くと改めて。

 

 

6.HELLO WONDERLAND(7thシングル 2016/04/13リリース)

詞・曲:首藤義勝

 

心なしか、この曲が一番義勝さんの歌声が伸び伸びとしているような気がします。音域的に歌いやすいのでしょうか?

KEYTALKの真骨頂とも言えるさらっと転調を入れた人懐っこい4つ打ちナンバー。なので決して単純な構成ではないのですがこのバンドとしては王道、と言うべき安心感のあるアレンジで、ひとつ前のストレンジなアレンジのパラサイトと並ぶとこちらも対比されてお互いの特長を引き立たせています。

 

 

7.秘密   

詞・曲:八木優樹

 

ここで満を持して八木曲の登場です。

終始思いつめているような詞とどことなくダークな曲調は新境地と言っていいと思うのですが多用される「パラリラリーラーパーラッパー」というミスマッチなフレーズで肝心なところがはぐらかされるという非常にもどかしい歌詞…狙ってやってますか八木氏??おかげでダークさが良い具合に緩和されているとも思えるけれども。

3年前から曲を手掛け始めた八木氏ですが、出す曲が毎回メロディーが良いんだ…天才肌?今後もたくさん曲を作ってくれることに期待しています。

 

 

8.森羅万象   

詞・曲:小野武正

 

分かり易いメッセージではなく韻を踏んだり言葉の響きを重視するようで、やろうと思えばいくらでも深読みできてしまうような武正さん独特の歌詞の羅列が聴いていて心地よい。歌うのはとても大変そうだけど。それで言うと中盤のラップのような歌い方が良いですね。

爽やかさとお洒落コード(語彙力が足りない)のこの感じは初期KEYTALKを思い起こさせるようでもあります。

もしもこの曲でタイアップ取れたら、KEYTALKのイメージが変わっただろうか。

 

 

9.HOROBIRO   

詞・曲:八木優樹

 

勢い!痛快!以上。こういう曲も出来るんですよKEYTALK。

お、インストか?と思わせるようで途中からシャウトがなだれ込んでくる。

アルバムの中盤でこういう意表を突くような曲が入ると流れにメリハリがついていいですよね!ライブでもセトリの良いアクセントというか、強力な起爆剤になるのではないかと。フェスでやればKEYTALK知らない客をびっくりさせられるかも。

たった1分で終わるのが惜しいような、その潔さがまた良いような。

 

 

10.Love me(9thシングル 2016/11/23リリース)

詞・曲:首藤義勝

 

アルバムに入ることで良い意味で一番化けたのがこの曲だと思いました。

カオスなHOROBIROの後だから余計にイントロのあたたかいメロディーが目立っているのかもしれません。

歯切れの良いリフのおかげで甘ったるすぎない雰囲気、でもある願望に期待感を抱きつつも若干の遣る瀬の無さもあり切なげな歌詞、の絶妙さがとても良いです。やけにリアリティを感じるのですが…。

 

 

11.STAY   

詞・曲:寺中友将

 

Love meからこの曲へ、癖のないポップミュージックが繫がる流れ。序盤の曲調とあまりにも違いすぎていてこの部分だけで比べるとまるで別のアルバムであるかのよう。

奇を衒うアレンジもなく、素直に聴きやすい曲だと思うのですが内に秘めた熱さというか、そんな感じの独特のエモみがあります。エバーグリーンなポップスを彷彿とさせるような雰囲気と、英詞が混ざっているせいか洋楽っぽさがあるなという印象もあります。

転調や派手な曲展開が苦手、と言う人にお薦めしたい曲ですね。

 

 

12.Combat Song(7thシングル 2016/04/13リリース)

詞・曲:八木優樹

 

好きです。

 

 

 

 

すいませんもっとちゃんと書きます。

 

前2曲の流れでこのまま落ち着いて終わるのかと思いきや、ここでもうひと盛り上がりです。

ドラマーである八木氏が書いただけあってどっしりとしたドラムがぐいぐいと引っ張る、士気を鼓舞するかのようなメロディーにテンションが上がります。このまま突っ走るのかと思っていると途中で軽快なパートが繰り広げられる。これがまた高揚感を更に煽ります。本当に八木ちゃん天才なんじゃないか…

 

 

13.boys&girls(8thシングル 2016/05/18リリース)

詞・曲:首藤義勝

 

某朝の情報番組のテーマソングに半年間起用される、というバカでかいタイアップがついた曲。

と言う訳でどこまでも爽やかで、如何にも休日の朝にテレビから流れてくるような普遍的な優しいポップソング。

アレンジを詰め込むだけではなくて引き算も出来るバンドで、こういうタイアップにも対応できるバンドなんですよKEYTALKは。この曲やSTAYのような“普遍的な良い曲”があることでアルバムに奥行きというか、深みが出ているような気がします。

 

 

14.story   

詞・曲:寺中友将

 

こちらも恒例の、巨匠がひとりで歌うミディアムナンバー。

ツインボーカルは大きな魅力ですが、ソロで歌う曲があるのもそれぞれの歌声をじっくり楽しめて嬉しいです。巨匠の歌声は、この曲のようにゆったりしたテンポで丁寧に歌い上げるような曲調の時が一番美しい。完全に歌を引き立たせるような演奏、儚げなピアノのメロディーが寂寞感を際立たせる。

間違いなく、今作の大きな聴きどころです。こんなに落ち着いた、歌を響かせる曲もKEYTALKにはあるのだと知って欲しい。名曲。

 

 

15.ミルクティーは恋の味   

詞・曲:首藤義勝

 

イントロから可愛らしさが炸裂しています。ふわりとした歌い方も、歌詞の言葉遣いも可愛らしい。

本当にASTRO作ったのと同じ人の曲なんですか?と言いたくなるくらい、この曲が入ることで義勝曲の振り幅が大きいことに驚かされる。

そしてこの曲も心情の描写がやけにリアル…聴いてるこっちが何だか照れてしまうような。「切ない 一瞬のどきどき 嫌いになりたい 会いたい」とか。

この曲は義勝さんがソロで歌っています。繊細な歌声が軽やかな曲調にぴったりです。

 

 

16.スターリングスター(6thシングル 2015/10/14リリース)

詞・曲:首藤義勝

 

KEYTALK初の武道館ワンマンの直前にリリースされたんですよね。そのためか、煌びやかなアレンジで曲全体がきらきらと輝くような空気で溢れている。この曲もASTRO同様、色々な経験を積み重ねて長い道のりを歩んできたからこそ書けるような歌詞。バンドのこれまでのこととKEYTALKが多くの人に受け入れられている現状を思い起こしながら聴くととても感慨深い気持ちになります。

story、ミルクティーは恋の味と続いてじっくりと浸るように聴くような流れからまた少し変わって、この曲でキリッと締まるような感じがしてメリハリがついて良い流れだと思います。

 

 

17.Oh!En!Ka!

詞・曲:寺中友将

 

アルバムの締めくくりとして、元気な曲調でリスナーに向けてはっきりとしたメッセージを送るこの曲を持ってくることで最後まで聴く者を引き込んで離さない。スカッとした気分で終わることが出来ます。

スターリングスターもOh!En!Ka!も、もの凄いエネルギーを持った曲なので聴いているだけで励まされるような、前向きな力をもらえているような、月並みな言葉だけれどそんな気がします。

 

 

 

全部聴き終わると、どれだけ自由度が高く「何でもあり」なアルバムなのかがよく分かると思います。

この「何でもあり」がKEYTALKなんです。

 

インディーズから現在まで、KEYTALKが細かいジャンルに囚われずに様々な要素を取り込んで曲を作ってきたことはずっと変わっていません。所謂ギターロック、4つ打ち、ダンスロックからJ-POP、パンク、ハードコア、ジャズ、スカ、フュージョン、そしてEDMまで。

でも根底にあるのはメンバーの人柄通りの人懐っこさで、良い意味で馴染みやすい曲にまとめ上げている。

 

これがKEYTALKの本当の魅力だと、知ってもらいたいです。

 

 

少しでも興味を持ってもらえたら、もし購入に踏み切れなくてもレンタルでも試聴でもPVだけでも、少しでも聴いてみようと思ってもらえたら幸いです。

 

20170214/Club Lizard Yokohama 15th Anniversary!!~いままでありがとう~ 簡易レポート

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mynameis...

TEXASCOMMANDO

9mm Parabellum Bullet

 

 

ビルの老朽化に伴い、今年の3月で閉店することになったClub Lizard Yokohamaのイベントです。

横浜で結成され、リザードが“ホーム”である9mm、同じくリザードに縁のあるmynameis...とTEXASCOMMANDOの3マン。

もう周知の通り、この日は現在ライブをお休みしている滝さんが観に来ていて9mmのライブ中にモッシュダイブをしたという、とんでもない事が起きた公演です。

滝さんが元気になってステージに帰ってきた時に「そういえばこんなことがあった…」と思い出すのだろうと、いつか来るその日を期待してここに備忘録として置いておくことにします。

 

 

 

mynameis...を観るのは2回目で、2012年にリキッドで9mmと対バンした時以来。TEXASCOMMANDOは初見でした(ので両バンドの記述が少ないのは御容赦を)

mynameis...ではMCでボーカル宮島さんがリザードで結婚式をやった、との話を。

ライブ中に何度も高い所に立ちフロアを見下ろす様子とその表情に思い入れの強さを感じ、終始見入っていました。

TEXASCOMMANDOは1曲目からこの音好きだなあ、とすぐに思った。とても良かった。バンドとしては初めて観たけれど、あんまり初めてのような気がしなかったのはjamming O.P.のチャックさんがいたからか。

 

 

TEXASCOMMANDOが良かったので、次の転換中に物販を覗き、以前ジャミングとしてお会いしたチャックさんと再会できたことも嬉しく、しばしお話しているとチャックさんのすぐ後ろに滝さん!!!?

開演直前になんか滝さんに似た人が入ってきたような気がするけど本人だったらすぐ裏に行ってしまうだろう…なんて思っていたけど、途中まで気が付かなかっただけでずっとPAスペース~物販近くにいらしたようです。

 

 

 

9mmセトリ(順番違ってたらすみません)

 

(teenage)Disaster

Discommunication

Cold Edge

Lost!!

反逆のマーチ

Black Market Blues

新しい光

Talking Machine

 

Punishment

 

 

Lost!!と反逆、そしてPunishmentでは昨年の9mmのツアー広島公演でサポートを務めた、TEXASCOMMANDOの西堀さんも入っての編成。

 

 

 

ディザスターとトーキン、イエローアルバム収録曲をセトリの最初と最後に持ってきたのは結成当時からの馴染みの場所であるリザードに合わせて、という事でしょうか。ただでさえ久々にセトリに入ってきたディザスター、もうこれだけでこの日来た甲斐がありました。

 

今や9mmの曲を数多く弾きこなしてしまう武田さんですがCold Edgeはいつぞや大好きだと公言しておられただけあってこの日も流石の完コピ。その割に最近あんまりセトリに入らない気がするので武田さんがいらっしゃる間にもっとやってください!笑

 

Lost!!では「おれが向かってるのは…リザードに決まってんだろ!!!」

反逆では「闘ってるんだろ…横浜のみんなも(リザードのみんなも?ここうろ覚え)」と歌詞を変える卓郎さん。

 

 

MCではやはりリザードでの思い出話になり、

9mmのツアーでリザード公演をやった時にチケットの応募が8000も来たこと、逆に客の数が0(対バンの人しかいなくてむしろマイナス)という話を。卓郎さんは当時皿洗いのバイトをしてからリザードに来て、客がいない中でライブをやって、それが終わるとまた皿を洗いに戻ったという。

 

あと、9mm主催イベント「カオスの百年」の第一回公演(当時は“百年”ではなく“百年後”だった)のフライヤーが卓郎さんが引っ越しをする際に荷物から出てきたが、そのフライヤーが大学の視聴覚室みたいなところで作った経費のかかっていないやつ…という話を和彦さんに振りながら話す。

そんな話をしているとフロアから「対バンはー?」という声が。その声に「お前だよチャック!!(笑)」と返す卓郎さん。

 

 

後方で観ていたのですがステージが低いリザード、長身の卓郎さんすらほとんど見えず、ステージの様子は全くと言っていい程分からなかったのが少し残念。でもステージ左右に置かれた台に卓郎さん和彦さんは度々乗ってくれたのでその時だけお二人の表情は観ることが出来ました。

和彦さん、前髪を上げていた?分けていた?ので、おでこが見えるような髪型になっていたことに驚きました。

それで思い出したけれど、2013年のBreaking The Dawn Tourで和彦さんの衝撃の髪型(短髪を立てていたウニみたいなやつ)を観てやはり驚いたのもこのリザードでのことだったなぁ…

 

 

 

本編が終わり、アンコール待ちの最中。

周りが徐にざわつきはじめたと思ったら、自分より少し前の方に見覚えのあるもじゃもじゃ髪の男性…

 

 

滝さん!!!!!?

 

 

滝さん!!!!!!

                                                                             

 

 

後ろの関係者スペースにいたであろう滝さんがいつの間にかフロア上手の前の方に普通に立っていて、何やら隣のファンの方と話し込んでいる様子。直後、メンバーが再度登場し卓郎さんが喋り出すも落ち着かない様子のフロア。

 

そんな中で「リザードがなかったら9mmは無かった」と語り、

フロアにいる滝さんに気付いていたのか?「ライブに出なくなったメンバーが存在感を薄れさせるバンドが多いけど、9mmはますます存在感を増していく稀有なバンド」と続ける。

 

5月にリリースされるアルバムにも触れ、

「次のアルバムは全部滝がギターを弾いています」

「初めて9mmを聴いた時みたいにびっくりすると思う」と。

 

 

アンコールの曲は「西堀くんがやりたいから と見せかけて和彦がやりたい曲」でPunishment

ここで冒頭に書いた滝さんのモッシュダイブが起こったのです…!

 

アンコールでは自分はフロア真ん中~それより前のモッシュピットを動いてて、自分も周りもかなりの興奮状態でぐっちゃぐちゃになっていたためよく見えてない、あんまり覚えていないところはあるのですがもじゃもじゃ髪で体格の良いあの方が確かにモッシュピットにいて、その人がその後気づいたら飛んでたのは覚えている。

 

 

これまた久々のPunishmentが嬉しくてたまらなくて、しかも滝さんと一緒に9mmのライブを観、滝さんと一緒に9mmのライブでモッシュしているなんて幸せで楽しくてそして最高に意味が分からない。ライブが終わってもしばらく状況がよく分からない。

ライブが終わった直後、心なしかやり切ったように見える表情の滝さんがPAスペースにいらしたのを見かけた。

 

ちなみに卓郎さん曰くこの日の滝さんの乱入は「ギター弾いてないからセーフ」

リザード仕様のセトリも素晴らしかったし、西堀さんも入っての編成は今回に限らずまたやって欲しいし、滝さんの件を置いといてもこの日のモッシュピットはかなり快適でそれもまた良かった。

 

 

終演後はライブが終わったら買おうと決めていたTEXASCOMMANDOのCDを買うべく物販に並んだりなどでしばらくフロアに残っていると、とっくに裏に行ったと思っていた滝さんがまだ物販近くにいらして、関係者?やファンの方とお話しされていた。やっぱり楽しそうな様子で。

 

 

滝さんと「まさかあなたと9mmのライブを観ることになるとは」と笑い合う日が来るなんて。

 

 

 

終演後に知ったのは、滝さんがPunishmentでフロア中央にできたサークルを割りダイブをし、そのままステージに上がってコーラスまでしていたこと。

ステージ全く見えなかったので、コーラスする滝さん…観たかった…

 

Punishment前に滝さんがステージに向かって何か言っていたこと。それが「卓郎かっこいい!!」という言葉だったこと。

自分の近くにいるファンに「9mmかっこいいですよねー」と話しかけていたこと。

そして公式が上げた写真にいた、生き生きとした表情でダイブする滝さん。

 

自分のバンドのライブで、長く連れ添ったバンドメンバーにかっこいい!と言ってただのキッズに戻り盟友たちや自分のバンドのライブをその場にいた誰よりも楽しんでいた滝さん。9mm愛が溢れまくっていた、滝さん。控えめに言って最高過ぎる!

滝さんがとてもお元気そうで、終始全力で楽しんでいる様子が見られて安心した。見てるこっちが幸せな気持ちになった。滝さんの9mm愛を目の当たりにしたことが何よりも嬉しかった。