最後の駅の向こう

何でもすぐ忘れる人の特に記憶に残しておきたいライブの簡易レポートと趣味のレビューの予定。あくまで予定。

20170618/9mm Parabellum Bullet “TOUR OF BABEL”@神戸国際会館 こくさいホール 簡易レポート

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ツアー2公演目、神戸です。

サポートギターを務める、為川裕也さんの地元だそうです。(厳密には地元ではないと仰っていたような気もするが)

かなり立派で綺麗な大ホール。バルコニー席も何ヶ所かあり、あそこで観られたらとても気持ちが良いだろうな、と思っていたら少し羨ましくなってしまった。

 

 

 

1部“LIVE OF BABEL

ロング・グッドバイ

Story of Glory

I.C.R.A

ガラスの街のアリス

眠り姫

火の鳥

Everyone is fighting on this stage of lonely

バベルのこどもたち

ホワイトアウト

それから

 

2 OUTSIDE OF BABEL

サクリファイス

The Revolutionary

Keyword

The Lightning

黒い森の旅人

キャンドルの灯を

インフェルノ

Black Market Blues

ハートに火をつけて

Discommunication

Punishment

 

Cold Edge

新しい光

 

ロング・グッドバイのイントロで、ステージの白い幕にメンバーの影が映り、直後幕が落ちると眩しいほどの照明に照らされ姿を現すメンバー。この最初の演出からもう素晴らしい。

 

I.C.R.Aアウトロでは、かみじょうさんの近くまで来てギターを弾く卓郎さん。

 

ガラスの街のアリスの「燃えないゴミと〜」の部分では歌いながら何かを投げ捨てるような仕草を入れる。

 

眠り姫ではアコギの音と為川さんの美しいコーラスが印象的で、そこが特に記憶に残っている。

 

火の鳥の演出、床を這うように広がるスモークは、神奈川では気付かなかったけれどお香のような、何かを燃やした?ような強めの匂いがして、普段使っているものと種類が違うのかと。空気より重くないとダメだからか?

 

Everyone〜ではやはりかみじょうさんもコーラス。

この曲は手数も多いしツーバス連打もあり更に身を乗り出す勢いでシンバルをミュートしたり、とにかく忙しい曲なのだというのを目の当たりにした。

 

ホワイトアウトの照明、神奈川では白い、幅の広い光の柱が天井へ伸びていくようにホール全体を染めていたのがこの日は無数の細い線を描き、(恐らく床近くの照明にミラーボールを当てていた)雪景色のようだった。美しかった。

 

 

 

アナウンスを挟み2部へ。

ちなみに、この日はアナウンスを「ベルセルク」ガッツ役の岩永さんが担当している…という解説は、ありませんでした。

 

 

神奈川で見逃したThe Revolutionaryの滝パートのコーラスは為川さんでした。

 

神戸のレア曲枠はThe Lightning、驚きすぎてイントロ聴いて悲鳴を上げてしまった。この編成でもそんなレア曲入れてくるなんて流石9mm…!

 

Black Market Bluesでは卓郎さんがハンドマイクで歌う。神奈川でも思ったが、ハンドマイクの卓郎さん、ゆるいステップを踏みながらとても楽しそう。

「階段」を「神戸国際会館こくさいホール」と変えて歌うも、長すぎて早口言葉のようになってしまう。

 

続くハートに火をつけて もそのままハンドマイクで。ここではやはり間奏がひと通り終わるとメンバー紹介へ。

 

「モバイル会員の人手を上げて?もう一回!(武田さんが全力で手を上げる)ここにもいた!」

と、武田さんが9mmモバイル会員であることを猛アピール。きっと、みんなもう知ってると思うけれど。笑

全力で手を上げる武田さんの仕草がとても可愛らしかった。

「誰よりも9mmを愛する男! HEREのスーパーギタリスト!武田将幸!!」

 

為川さんは神戸出身であること、こくさいホールにライブを観に来たことがあること、それが徳永英明さんであったことを紹介。ふたり並んで、お互いの顔が似ているアピールも。でも血縁ではないよ、と。

 

和彦さんの番になると、

俺の番来ちゃったか、と言いたげに胸に手を当て緊張している人?のような仕草を見せる。

9mmの中で一番オルタナな男!ひとりだけダークサイドにいる男他のみんなはフォースだけど

と言いたい放題の卓郎さん。和彦さんはそれが全く聴こえてなかったようで、卓郎さんが和彦んの近くで再度言い直す。

 

続いてかみじょうさん。

いつもこんなところでライブやらないからね?というようなことをここでも言い、

「今日は丸見えです!」と卓郎さんが言えば、両手で上半身を隠し、恥ずかしがるような仕草を。

 

 

和彦さん、マイクを持つなり

「おい!!!!

なんでギター持ってんだこの野郎!!さっき手ぶらだったじゃねえか!!弾きたがりか!!!」といきなり卓郎さんに食ってかかる。

何でそんなに喧嘩腰なの!さっき言われたい放題だったからなのか。この和彦さんのひと言でこの日一番笑った。

しかし卓郎さんがすかさず「弾きたがりだよ!」と返す。

「山形一の弾きたがり!オンヴォーカル!!アンドギター!!!菅原卓郎!!!!」

 

卓郎さんのソロが終わるとすかさず曲に戻る。ソロパートから突然元に戻るのが、まだ見慣れなくてびっくりしてしまう。

 

Punishmentで5人並んで演奏しているところは、先週全く同じ光景を観たのにやっぱり最高にかっこいい。かみじょうさんが前にいるからこその光景だから、観られるのはこのツアー限りだろうか…

 

 

 

どのあたりで入ったのか失念してしまったので、以下MCまとめて書きます。

 

「BABELは滝がアイデアを9割9分…8分…いや滝は9分だって言ってるけど。歌詞のイメージをメモでもらって。(しかし後半になると「~みたいな感じ?」とか、?が付いてしまうようになって、というような話)」

 

「Everyone…エビワン…遂にバンド名より長いタイトル付けちゃった」

 

「コンセプトアルバムみたいだから、普段のツアーのように曲をバラしてやるより、順番にやったほうがいいんじゃないか」というような話。

 

初めてのアー写みたいなものは神戸のライブハウスで撮った」

 

「裕也は10年前に9mm観に来てるんだよね、十三ファンダンゴに」

 

「サポートメンバーのふたりにも助けてもらっているけど、ここにいるみんなにも助けてもらっているよ。でもまだ力を貸してください」

 

BABELはおれたちの喜びや迷いや苦しみもすべて入っている」

 

語り口は失念しましたが、BABELの曲について、あの曲とあの曲が繫がってるんじゃないか、とか9mmの過去に出た曲とBABELの曲が繫がってるんじゃないか、とか、そういうことは無いんだけど、そういう説のようなものがあれば広めてほしい、おれたちはそれを見て楽しむ。と仰っていたので聴く側がそういうことして楽しんでも良いんだな、と。

 

「神戸に初めて来たのは2006年くらいだったよね、ちーちゃん?」といきなり話を振られ、全然違う方を向いていたかみじょうさんがびっくりしながら卓郎さんに顔を向ける場面も。

 

 

全体的に和やかな雰囲気のMCだったけれど、

 

「一番、滝とライブやりたいと思っているのはおれたちだからね」

のひと言が身に染みた。

こんなに嬉しい一言は無いと思った。

 

また、別の時だったかもしれないが

「9mmで観た素晴らしい景色をなくすわけにはいかない」

というような一言も有り、これもまた忘れられないひと言。

 

 

 

ツアー2本目でしたが、神奈川と見比べてみると当たり前かもしれないけれど会場が変わると、照明も微妙に変わるなと。

 

色合いなどは一緒だけれど、ホワイトアウトみたいに若干の違いが出て、それが面白い。照明を見るのが、ホール公演の楽しみのひとつなので。

 

勘違いかもしれないけれどこの日は神奈川より武田さんと為川さんもよく動いてたな、という気がしました。おふたりで後列の段の上でわちゃわちゃとした様子でギターを弾いていたのがすごい楽しそうで、観ていて楽しかった。

 

 

また、観ていて特に良いと思ったのが、ギターが3人いるので曲によっては卓郎さんがギターを弾かずに歌っている時があって、その時に歌詞を目で見える形で現すかのように手でちょっとした仕草を入れているのがとても良いなと。

ボーカリストとして、体全体で曲を表現している姿があの大舞台に映えていた。

特に、それから では、まるでホール内の全員を曲の中に引きずり込むような、1人でホールの空間を完全に掌握してしまう程の気迫を感じて、圧倒されて立ち竦んでしまう瞬間があった。あの曲の空気感を表現する様は、さながら歌劇のようだとも思った。

 

 

この日はまた上手で、かなり端の方の席だったのでステージ全体はあまり見えず。

その代わりかみじょうさんが一番近く、普段なら絶対にありえない、「ほぼ、かみじょうさんしか見えない」という状態で。貴重な体験ができました。

 

かみじょうさんの後ろに為川さんが見える、頭を動かしたら隙間から他のメンバーが見える、という感じ。

ハイハット側の横から見るような感じで、左足までよく見える。シルバーのやたらピカピカした靴まで!

但し残念ながら顔はチャイナに隠れて見えず、表情があまり分からなかったのは残念。

 

かみじょうさんの仕事量がどれだけ多いか、目の前で観て思い知りました。

基本的に手か足か、もしくは両方ともずっと忙しそうなのに更に手数が詰まっていない時はスティック回しを入れ、長めの休符が入るとスティックを投げる大技を決め…と、いつも後ろにいるなんてもったいない!と思うほど見せ場だらけ。

 

今回の編成で、かみじょうさんの手元が良く見えることをとても楽しみにしていたのでこの席が当たったことを本当に嬉しく思います。

今回のツアー、かみじょうさんを前に出そうと提案した方には最大限の賛辞をお贈りしたい。