最後の駅の向こう

何でもすぐ忘れる人の特に記憶に残しておきたいライブの簡易レポートと趣味のレビューの予定。あくまで予定。

【ネタバレ注意】20190608/9mm Parabellum Bullet“6番勝負”@F.A.D YOKOHAMA(メモ)

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9mmの結成15周年企画として、自分たちと同世代のバンドとガチ対決をする「6番勝負」、初戦は9mm結成の地・横浜のF.A.Dにて。そして対戦相手はかつて“Movement Moment Tour 2011番外編”で共にツアーを廻ったこともあるavengers in sci-fi!アベンズは昨年、自分たちの15周年記念イベント「SCIENCE MASSIVE ACTION」にも9mmを呼んだ仲で、特に前々からかみじょうさんがアベンズが好きであると公言している。

 

余談であるが開催日の数日前からこの日の天気は雨という予報が出ていたけれど、朝から曇ってはいたものの自分が外出していた時間帯は雨が降らず、それどころか午後になると晴れ模様となっていた。今年の9mmの晴天率&雨予報をひっくり返す率には目を見張るものがある。

 

ここ最近はホールやZeppクラスの大箱、野外の会場など広いところでライブをやる機会が圧倒的に多かった9mm、キャパ380人ほどの小箱でのライブは久々な気がする。

会場に入るとステージには9mm15周年仕様のバックドロップが既に掲げられていて、先攻であるアベンズのおびただしい数の機材がステージを埋め尽くすようだった。狭くて暗いステージにたくさんの機材が置かれている様子は何かの実験室のようにも見えて、それだけでワクワクした。この日は上手の端の方で待機。

 

 

avengers in sci-fi

 

セトリで把握できたのは最初の

Tokyo Techtonix

Yang 2

 

中盤以降の

Sonic Fireworks

Dune

Citizen Song

Homosapiens Experience

のあたり。どこかでI Was Born To Dance With Youも入っていたか。大体9曲ぐらいやっていたかとは思う。

 

何を今更…と思われるかもしれないが、演奏が始まってからどこから何の音が飛び出してくるか分からないというワクワク感。自分の位置からはイナミさんと先生はほぼ見えず、タロウさんは手元まで見えるような感じだったためタロウさんが曲によっては左手でギターの弦をタッピングしながら音を出すと同時に右手でシンセを操っているという様子が見え、なんて器用な事を…!と手元に釘付けになっていた。

最初のMCでタロウさんが6番勝負の今日の対戦について「相手が悪かったね…400勝ですから、こう見えても」と言っていた。

また、9mm15周年おめでとうございます、から自分たちが15周年の時の新木場(昨年のSCIENCE MASSIVE ACTION)にも出てもらった、誘ったら快く出てくれたと、だから呼んだ甲斐があったという話も。アベンズはあまり他のバンドの周年イベントに呼ばれたことがないらしいというような話もあった。

中盤のブロックではタロウさんがあまりギターを弾かずシンセなど?を駆使して音を作り、そのままハンドマイクで歌ったりといった曲が多く、軽くダンスをするような動き、特にその時の足さばきには目を奪われるものがあった。時々前に来てモニターに足をかけながらこちらを煽ったりもしていた。

 

中盤のMCではタロウさんが「テクノロジーを見せつけてすまんな」と言いつつも「前時代のテクノロジーだけど」とも。7月20日と21日に下北沢ERAにて開催するイベントについての告知では、シンセなどにアレルギーがなければ…と言いつつぜひ来てください、と。イナミさんからだったか、先生に向かって、何か言う事がないか促したり、先日アベンズのラジオにかみじょうさんが出た時の話らしいが普段のかみじょうさんがライブ後に毎回面白いことをやっているから先生も面白いことしなくていいのか、と言われ先生がそれはライブ終わった時だから…というような話になったが途中で切られて終了。笑

MCを挟むとき以外は曲と曲の間を切らずに繋いでゆくスタイル、とてもかっこよかった。そしてCitizen Songの前にはタロウさんが馴染みのあるフレーズを弾き始めて…何とVampiregirlのイントロを演奏してくれた!!これに気付いた時の嬉しさ!!

全体的にゆらゆらと頭で拍を取りながらゆったり聴いていたり、タロウさんの手元を凝視していたりでのんびりと観ていたが最後のHomosapiens Experienceではやはり盛り上がって腕を上げたりし…たかったけれどぎゅうぎゅうだったのであまり身動きが取れず、心の中でぶち上がっていた。楽しかった!アベンズの持ち時間は1時間もあったのにあっという間に終わってしまった。「相手が悪かったですね」とタロウさんが言っていた通り、初戦から確かに強すぎる相手だった。

 

 

アベンズが終わると転換へ。あの機材を片付けるのは大変そうだと思ったけれど、思いのほか早く片付けられていた。一旦ステージが片付くと9mmのセッティングが始まる。かみじょうさんのドラムセット・PHXがバラバラの状態で運ばれ、ステージ上で組み立てが始まる。ワンマンだと当然事前にセッティングは終了しているし、フェスや大箱では既に組み上がった状態のドラムセットが台に乗せられてステージまで運ばれてくるため、一から組み立てられる様子を見られるのは実は貴重な機会だなと。観ていると何故かPHXがステージ後方の中央ではなく若干下手寄りに組まれる。終演後に位置を確認したところ、客側から見て右側(かみじょうさんの左足の方)のバスドラが中央に来るぐらいの位置だった。セッティングが進むにつれてその理由が分かったが、恐らくドラムをここまでずらさなければ上手側に滝さんと為川さんふたりのスペースを確保できないから、だと思う。

やがて滝さんのボードも運ばれてきたが、ボードを置いた後にオクターバー(OC-01)だけ別で持ってきてボードに加えていたのが不思議だった。これも普段のライブではまず気付けないというか見られないこと。OC-01は古いエフェクターなのでそのままではアダプターに繋げず、電池で動かすしかない(加工したりバッテリースナップを付ければアダプターを繋げる)ので、わざわざ後で繋げたのでは、とライブ後に機材に詳しい方に後で教えて頂いた。普段と違って小箱だと転換の時まで面白い。

 

 

9mm Parabellum Bullet

 

Answer And Answer

Vampiregirl

カルマの花環

ガラスの街のアリス

名もなきヒーロー

Bone To Love You

黒い森の旅人

太陽が欲しいだけ

Black Market Blues

新しい光

The Revolutionary

 

Talking Machine

Punishment

 

 

迎え撃つ9mm、卓郎さんは春のフェスからよく着ている赤いTシャツ。滝さんはALLAROUNDのTシャツ(コラボなどではない)、為川さんは干支Tに黒の羽織物か、かみじょうさんは黒の6番勝負T。和彦さんは黒シャツ。自分の位置からはかみじょうさんと滝さんは見えるけれど滝さんはお立ち台に上がると見えなくなる、卓郎さんは首を動かすと見える、和彦さんは全く見えない、為川さんは上手側のスピーカーの裏にいて体半分くらいが見える、という感じの視界。

演奏が始まる、という時に卓郎さんがお立ち台に上がったのであの曲かな?と思ったらその通りだったAnswer And Answer、滝さんのお休み中に卓郎さんが弾くようになった出だしのギターは、滝さんが復帰してからも卓郎さんがそのまま担当するようだ。

Vampiregirlでは間奏で為川さんが早くもステージ前に飛び出してきた!スピーカーの陰から勢いよく飛び出してきて、狭いステージのため滝さんのマイクスタンドをくぐって前まで出てくると滝さんの横にぴったりと付くようにしてふたりでギターを弾いていた。最初から目に力を込めて演奏していた滝さんが、為川さんが横に来ると目元に笑みを浮かべていた。為川さんはこの後何度も前に飛び出してきたが、その度に滝さんのマイクスタンドをくぐらなければならず、でもスマートな身のこなしでサッと出てきていたのが流石だった。普段の大きいステージと違う光景がちょっと面白かった。それから卓郎さん、「夜明けまで…まだまだありまーーす!!!」って言ってた!!また聴けると思わなかった!!

続いてカルマの花環。イントロでかみじょうさんが左右のシンバルを次々に叩いてゆくところがはっきりと見えてその動きがとてもかっこよくてじっと見てしまった。心なしかこの日のカルマは一段とテンポが速かったように思えた。滝さんは2番サビの「底なしの泥沼で渦巻くカルマ~」からの部分をほぼ丸ごと歌っていた。

ライブでは久し振りに聴いた気がするガラスの街のアリス、イントロなどでかみじょうさんがシンバルを掴んでミュートする部分、普段は乗り出し気味に掴みに行っているように見えるけれどこの日はあまり体を動かさずに静かに止めていたな、という印象。サビを歌い終わった卓郎さんがフロアを笑顔で観ている様子が見えて嬉しくなった。

 

最初のMC、「さすが横浜!」と言う卓郎さん、フロアの盛り上がりを見てのひと言だろうか。そういえばこの辺りで滝さんが靴紐を結んでいた。

ここで名もなきヒーロー。どの会場でも決まって使われるピンクの照明と、この日は青い光も使って曲を彩っていた。滝さんのコーラスが力強い。

次の曲は荒吐、JAPAN JAMに続き披露されたBone To Love You、6番勝負でも聴けるとは!間奏のスローになる部分、滝さんは特に踊ったりする様子は無かったかと思う。その後に一気に加速するパートは小箱で聴くと更に爆裂感が増しているようで堪らなく気持ち良かった。

しばしの静寂から滝さんが静かに音を鳴らし、続いて穏やかなメロディーが続く、黒い森の旅人。かみじょうさんは最初からかなりの勢いで頭を振っていた。間奏のツインリード、お立ち台付近にいたであろう卓郎さんも滝さんも全く見えなかったのが惜しかったけれど、その分聴く方に集中して美しいメロディーに聴き浸った。

 

卓郎さんの「いけるかー!!」に続き、太陽が欲しいだけ。滝さんが両手を上げるような瞬間があったり、最後のサビ前には為川さんが勢いよくジャンプしているのが見えた。

一際盛り上がったBlack Market Bluesから、やはり最近披露されているアレンジのイントロを入れた新しい光、中盤の4人が一斉にネックを上げる時に為川さんがかみじょうさんの前まで出てきて同じくその辺りまで出てきていた和彦さんと向かい合っているような様子だった。アウトロの同じ部分では再び前に出てきた為川さんが滝さんのマイクスタンドをくぐり切らず、マイクスタンドの下で控えめにネックを上げていたのが見えてこれもちょっと面白かった。

最後の曲、と言って演奏されたのはThe Revolutionary、最近もセトリに入っている曲ではあるけれど最後に入れられるのは久々な気がした。滝さんは「世界をーー!!!」と思いっきり叫ぶ!

本編が終わり、滝さんと為川さんが退場し、和彦さんが上手までやってきて、かみじょうさんはゆっくりとステージ前を通り中央辺りで敬礼のような仕草?をして退場、卓郎さんはいつの間にか退場していた。

 

アンコールで出てきた後のMCだったか。卓郎さんが満員のF.A.Dは違和感がある、と。結成初期の事を思い出しながらフロアを見ているんだろうな、ということが窺えるひと言。

今日はGreatest Hitsみたいな選曲になったけれど、F.A.Dといえばこの曲をやらないと始まらない!と卓郎さんが言って始まったのはTalking Machine!2番に入る前の間奏、最近は和彦さんがギターと同じメロディーを弾いていることが多いが、この時には原曲通りに弾いていたように聴こえた。

最後はPunishment、この曲も小箱で聴くと迫力が凄い…って何の捻りもない表現しかできないけれども、そのくらいに何も考えずにひたすら轟音を受け止めていた。

ここでも滝さんと為川さんが早々に退場、和彦さんはピックを撒きながら下手上手と挨拶。かみじょうさんは先程と同じくゆっくりとステージ前方を上手から下手へ進みながら退場。卓郎さんは途中でステージ下に降りていたが、投げたピックを拾っていたようだ。最後にいつものように丁寧にお辞儀をして退場。

 

以下卓郎さんのMCについて、覚えてるだけ。

アベンズについて。卓郎さんはアベンジャーズ、と終始呼んでいた。もう9年くらいの付き合いであること、かみじょうくんがさっきライブ前にお弁当を食べながら、アベンジャーズかっこいいよねと言っていた、表現は若干違うかもしれないけれどそんな話があったらしい。

“Movement Moment Tour 2011番外編”でアベンズと対バンした時に、ファイナルの浜松では路上で肩を組んで長渕の曲を歌ったという思い出話。この日のアベンズのMCを受け、あんなに愉快なMCする人達だったっけ、以前はもっと内気?な感じだったと言っていた卓郎さん。

アベンズが今度F.A.Dでアンプラグドでライブをやることについて。アベンジャーズのアンプラグドってどうなるんだろう、(彼らにとっては異常が普通だから、みたいなことも言っていた)と卓郎さんが言うと下手から小さく「俺聴いたことある」という声が。和彦さんで合ってるかな、和彦さん聴いたことあるのか…。

アルバムについて。DEEP BLUEのマスタリングが終わりました、武田くんと裕也に聴いてもらって名盤認定をされた、という話。

 

登場時に少し驚いたことが、滝さんの見た目が何となく変わっていたこと。滝さんが前に見た時よりも体格が若干変わっていた?顔がすっきりされていたような?今年に入ってから少し体を絞った?ような印象はあったけれど。あと、また髭を伸ばし始めたのか、顎だけでなく口の周りにも髭があったこと、髪の毛のボリュームも以前より増していたこと。でも髪の毛はただ単に湿気だろうか…。

2回目のMC中、滝さんが一旦下がってアンプの上にあるタオルを手に取り顔を拭いていた。滝さんが下がった時に咄嗟にかみじょうさんが鋭い目つきのまま滝さんの方を向くのが見えた。ただの偶然、なのかもしれないけれどタイミングがあまりにもぴったりで。滝さんがいきなり下がったから何かあったのかと思って様子を窺っていたのかな、という感じに見えた。ずっとそうやって後ろから見守っていたのだろうか、と勝手ながら思ってしまった場面だった。

 

久々に灼熱の小箱で観た9mm!終演後には公式がセトリを公開していたけれど、9mmのセトリは毎回変わるのだろうか。今回は結成の地・横浜だから9mmの歴史を万遍なく辿るような、卓郎さんの言うとおりGreatest Hits的な選曲にしたのだろうか。セトリの予想と結果からの考察だけでも楽しい、初戦から文句なしに強い対戦相手との勝負で幕を開けた6番勝負が、ここから遂に始まった!!