最後の駅の向こう

何でもすぐ忘れる人の特に記憶に残しておきたいライブの簡易レポートと趣味のレビューの予定。あくまで予定。

20160801/9mm Parabellum Bullet×KINOTO 15TH ANNIV! proudly presents“ジャイアン・メイデン”@渋谷club乙 簡易レポート

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今回は文字通りの「簡易」レポートです

MCほとんどうろ覚えです。合っているか自信がない

 

 

 

ライブハウス 渋谷乙 15周年おめでとうございます!!

 

15周年記念として開催されているたくさんのライブのひとつとして9㎜もワンマンをやることは告知されていました。

しかしライブ日程がなかなか発表されず。

7月16日にようやく発表された今回のライブは恐らく病み上がりの滝さんを考慮してか、ゲストを迎えての2マンという形に。

 

そのゲストが何とcinema staff

9mmとは残響レコードの先輩後輩として長い付き合いのバンド。(9mmは3年前に独立しましたが)

この2日後には乙でワンマンをやるシネマ。

そしてOAとして発表された謎の「9mm staff」の表記…

 

タイトルの「ジャイアン・メイデン」を名付けたのはかみじょうさんらしい。久野さん(だったかな?)から「ネーミングオブザイヤー」と褒め称えられていました。ジャイアンとは乙の店長・じゃいあんさんのこと。じゃいあんさんは本当は「菅原さん」なのだそうです。

 

 

 

最初にステージ上に用意されていたのがシネマの機材に加えアコギが2本。

開演を少し過ぎたころ、ステージに登場したのは卓郎さんと飯田さん。9mm staffとはこのお二人でした。

お二人が登場するとフロアの押しがいきなり起こり、少しびっくりした様子のお二人がフロアの心配をする。ここはゆったり観るところだよ(笑)というような感じで。

 

 

◎9mm staff

 氷の世界

 バラ色の日々

 

卓郎さんの弾き語りでお馴染みの氷の世界は、飯田さんがこういう歌謡曲的なメロディーを歌っているのが何だか新鮮で。

 

卓「9mm staffって言うとこの中の何人かは本当にスタッフが歌うんじゃないかって思ったんじゃない?そう思われたらもうしてやったりだよね」

飯「もう歌わなくてもいい」

卓「(シネマはゲストだから)ゲストスタッフだねって。それただの関係者だから(笑)ステージに上がらないでーってなる」

と、そんな感じのやりとりをしていたと思いますが、勝手知ったる仲だからかMCも終始和やか。

私も9mm staffって9mmマネージャーの某どすこい氏が歌うと思いましたから…

 

「9mmは乙には2005年頃から出ている」と卓郎さんが言うと、飯田さんも、シネマも乙には前から出ているけどいつから出てたか調べていなかったらしく「たぶん2005年くらい」と濁し、卓郎さんに「その頃まだ岐阜…名古屋?にいたでしょ」と言われる。

 

バラ色の日々、卓郎さんの歌声がイエモン独特のメロディーに本当に合うなあと思いながら聴いていました。

 

長身の卓郎さんと並んだ飯田さんが、卓郎さんとほぼ同じくらいの身長に見えたのが意外。

自分たちは「9mm staffなんて余興の名前(笑)」なんて言っていたけど、とても余興なんて呼べない贅沢なひと時でした。

弾き語りで聴くと、言わずもがな分かりきっていることではあるけど改めて飯田さん…何て美声なんだ…。

外食みたいに、たまにこのお二人でイベントに出て頂きたい。

 

 

 

続いてはcinema staff

初めて間近でシネマの機材を見て、辻さんのボードの大きさに驚く。滝さんと変わらないくらい?

 

cinema staff

 望郷

 theme of us

 希望の残骸

 Talking Machine(9mmカバー)

 great escape

 西南西の虹

 

ウィーダスン、9mmのバタリアンTシャツで登場。

 

1曲目から所狭しと暴れ回り柵にも登る辻さん。

MCから察するにシネマファンが少ないと踏んだのか、定番曲中心のセトリ。

 

久野さん、客席に向かって

「暑いですねー」

「よくチケット取れましたねーおめでとうございます!」

 

飯田さんが、シネマは調べたら2007年から乙に出ていると、先程のMCを補足。

当時の思い出話で、東京の人は冷たいと思っていたので岐阜の人みたいに優しい、東京にこんなにビール奢ってくれる人がいるなんて、と。

9mmから今回のライブの話が来たのが何と2週間前で、丁度スケジュールが空いていたので快諾したという。「8月1日に「やります」」と食い気味で答えたそう。確かその時だったと思うけど、卓郎さんがステージ袖から出てきてMC聞いてた。

 

今回のライブに誘ってくれた9mmに何が返せるか?と「2週間寝ずに考えて(笑)曲で返そうと。カバーやります」

と三島さん。まさかあれをやるのか…と構えているとDVDでしか聴いたことのないあのイントロが…

 

 

 

 

シネマのトーキン来た!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

「望郷」初回盤のDVDに収録されている、9mmの大定番曲Talking Machineのカバー!!!!!!

 

淡い期待が無かったとは言わないけれど、目の前で聴ける時が来るなんて…!!

 

原曲よりもクール?でシュッとしたアレンジに飯田さんの声が合う。間奏のあのリフをギターとベース重ねて弾くのが堪らなくかっこいい。完全にシネマの曲になっている。これがなかなか聴けないなんて勿体無いから、普段のライブのレパートリーに加えて欲しい…!

 

great escape→西南西の流れで更に押しが強くなり上がる手が増えるフロア、そして西南西では辻さんがギター置いてダイブしたり、三島さんもベースごと降ってきたりと、メンバーのテンションもだいぶ上がりまくって自分たちの出番を締める。(三島さんがベースごとダイブしてきた時には、下手したらネック折れるんじゃないかと思ってすごい心配になってしまったけど、大丈夫でした。よかった。)

 

 

 

転換が挟まり9mmの機材が次々と登場。

ドラムはスネア替えたりチャイナ追加したりしつつ、セットは変えない。かみじょうさん、PHXじゃないのね。スペース的に無理だったのか。

滝さん側にはいつものメサブギーと大きなボードに加え小さなシンセと、シンセ用マイク。

ステージ後方、ドラムセット横にもうひとつボード。滝さん復帰後から加わっているサポートの武田さん(HEREのGt)のスペースが出来上がる。アンプは見えなかった…何を使ってたんだろうか。

卓郎さんのマーシャルはベースアンプの右側に。

ベースアンプは三島さんの時からヘッドだけ変えた仕様で、和彦さんのボードとマイクは壁側ギリギリの位置に置かれる。

 

 

9mm Parabellum Bullet

 インフェルノ

 Discommunication(滝シンセ)

 Vampiregirl(滝シンセ)

 Answer And Answer

 新しい光

 Black Machine Blues(滝シンセ)

 生命のワルツ(滝シンセ)

 

卓郎さんはシネマの新しいTシャツを着て登場。

 

1曲目は最新シングル、インフェルノ 滝さん、あのイントロのタッピングができるくらい回復されたのですね…!といきなり嬉しくなる。

ディスコミュでは突然ドラム以外の楽器の音が全て止まり、さすがに中断。乙のブレーカーが落ちたらしい。

和彦さんが卓郎さんに何か耳打ちした後、卓郎さんが「今からみんなにペダル漕いでもらって…(自家発電のイメージか)」「今入った情報によると少しずつ復旧してるようですねー」などとのんびり話しながら繋ぐ。

 

割と直ぐに復旧し「もう一回インフェルノから…はやらないけど(笑)」とディスコミュからライブ再開。

 

滝さんはディスコミュ中断の時に直ぐ裏に引っ込んでしまったり、小まめに酸素補給をしたり、スペースの狭さのせいかもしれないけれど普段の半分くらいの動きで弾いたり、無理しないように気をつけているように見えた。でも時折元気よく両手を上げたり、いつもみたいに前に出てギター弾いてる姿も見られてひと安心。

 

その分?和彦さんが壁を蹴って勢いをつけたり、狭いスペースを目一杯使って暴れていて、あとは曲の途中など、ピックをやたら投げていたり。卓郎さんも前に出たり、下手に来てくれたりしました。

 

短いセトリではあったけど、卓郎さんが途中で仰っていた「インフェルノの歌詞にあるみたいに命を燃やし尽くすようなライブをする」という言葉通り、今の9㎜が出せる限りの全力を尽くしたライブ。

 

サポートの武田さんは、普段HEREでは割と派手に動きながらギターを弾く人ですが今回は後方で黙々とサポートに徹していました。2年前の滝さん骨折時にも助けてくれたので(そして9mmモバイル会員)これまた安心でした。武田さんありがとうございます。

武田さんが入ると「10mm Parabellum Bullet」になるという話を以前していたようですね。

武田さんは残響レコード所属・名古屋の暴れインストバンドmudy on the 昨晩のサポートもしてくれてましたからね。残響とも縁深い人です。

 

 

 

アンコールは無く、最後に乙の店長・じゃいあんさんが少し挨拶をしてイベントが終了。

150人キャパの乙に170人詰め込んだってよ。そりゃ暑いよ(笑)でもそのおかげで観られる人が増えたんだから(自分も含むであろう)その対応にも感謝です。

どっちのバンドのMCだったか失念しましたが、イベントに合わせセンター街でメイデンのTシャツを買ってくるもジャパンツアー的なTシャツを買ってきてしまったと。確かにじゃいあんさんの背中には「MAIDEN JAPAN」と書いてありました。笑

9mmのお客さんが5人くらいの時からライブを観ていて、9mmはその後多くの人に知ってもらえたけど、ライブハウスに出ている人達の中には、いいバンドだけどまだ知られていない人達がいるから、観に来て欲しいと仰っていました。そう言われてみれば、箱のイベントに行く機会もかなり減ったので気が向いたら観に行くのもいいかもと思わされる。

 

 

 

この次の日にはPeople In The Box、その次はシネマのワンマンが行われていて、どちらもかなりレアなセトリだったようです。滝さんのことが無ければこの日はきっと9mmのワンマンで、もし予定通りなら馴染みのライブハウスという事でレア曲祭りになってたのではないか、と考えると少しだけ残念に思うところはあります。

 

しかしまたステージに立てるようになった滝さんを見届けられたこと、馴染みのライブハウスで楽しそうに演奏する9mmメンバー、そして何より一度は観たかったシネマとの対バンを観ることができた嬉しさはそれ以上に大きかったです。

 

シネマは6月のワンマンにも行けなかったのでライブハウスで観るのが久し振りで、大きい場所だといい意味でゆったり聴けるバンドだけど今回はセトリも熱くてあんなに盛り上がって、三島さん辻さんが至近距離で暴れ倒すのにも圧倒され、カバー以外は定番曲だったから賛否あるかもしれないけど個人的にはかなり良いと思った。シネマ…かっこいいな…と。

 

卓郎さんと飯田さん共通の、ライブではお馴染みのやつ、

「いけるかあああああああーーーー!!!!!!!」

が続けて聴けたのもとても嬉しい。

 

 

今回がはじめての乙でした。

シネマは自分たちのファンが少ないのではないか的なことを言ってたけど、シネマも9mmも両方好き、というお客さんがほとんどだったように思えた。だからもっと大きな箱でもまた対バンしてくれたら嬉しいな。

 

感無量の2マンでした。

ありがとうございました。