最後の駅の向こう

何でもすぐ忘れる人の特に記憶に残しておきたいライブの簡易レポートと趣味のレビューの予定。あくまで予定。

20190722/9mm Parabellum Bullet“6番勝負”@LIQUIDROOM

                 f:id:sleet_fog:20190728232436j:plain

9mmの15周年企画、6番勝負の4戦目。恵比寿LIQUIDROOMにて対戦相手にUNISON SQUARE GARDENを迎えての開催。

ニゾンも今年15周年なのでバンドとしては9mmと同い年。ユニゾンも今年15周年企画が色々あり、そのひとつであるトリビュートアルバム「Thank you,ROCK BANDS!」には9mmも参加しているし、そのリリースを記念して新木場STUDIO COASTにて開催されるライブの8月29日公演には卓郎さんと滝さんが出演する。

更に、LIQUIDROOMも現在の場所・恵比寿に移転してから今年で15周年ということで三者共に15周年を迎えた非常にめでたい組み合わせのライブ。9mm・ユニゾンLIQUIDROOMという組み合わせのライブはこれが2度目で、6年前の2013年にはLIQUIDROOM主催のイベントという形で“TRIPLE 9th ANNIVERSARY”として開催されたことがある(LIQUIDROOMは毎年7月~9月頃に周年イベントとして多くのライブを開催している)。卓郎さんが以前出演したラジオ番組で、6番勝負は対戦相手に日付と場所を決めてもらった、という感じの話をしていたので、そこから考えるとこの“同い年三者の組み合わせでのライブ”を再び開催することを、ユニゾン側が希望したと考えられる。

 

この日会場に入れたのは客が半分以上入場した後だった。リキッドは柱の後ろ以外は大体どこにいても観やすい会場ではあるが、やはり後方の段の上は大方埋まっていた。一番後ろの段の上は何故か入れないようになっていた。フロア前方も当然半分くらいは埋まっていたが、下手前方は意外とスペースが空いており、最終的にその辺りに落ち着く。真ん中から上手まではほぼ見えなさそうだけれど下手は結構近い、という感じの視界。

 

 

UNISON SQUARE GARDEN

 

シュガーソングとビターステップ

何かが変わりそう

天国と地獄

サイレンインザスパ

フィクションフリーククライシス

BUSTER DICE MISERY

WINDOW開ける

天国と地獄

fake town baby

桜のあと(all quartets lead to the?)         

 

1曲目からシュガーソングとビターステップで華々しく始まる。最初から田淵さんが目を大きく見開いてベースを弾いているのが見えた。楽しい気持ちで聴きながら、最初は定番曲から入るのかな、などというつまらないことを考えていたがその予想をいきなり2曲目からひっくり返した次の曲…何かが変わりそう!とても祝祭感がある流れで更に楽しい!ユニゾンの普段のセトリをそこまで把握していないため、もしかしたら意外とセトリに入る曲なのかもしれないけれど、対バンでこの曲やるんだ!という驚きと共にこの後のセトリへの期待が膨らむ。この時、田淵さんが曲中にベースを交換していたから何かあったのか…スマートに交換して何事もなかったかのように演奏に戻っていた見事な瞬間を食い入るように見てしまった。そのあと次の曲に入る前に斎藤さんが下手の様子を確認するように見ていたような瞬間があった。偶然かもしれないけれど。

次の曲は天国と地獄、自分がユニゾンを観る時にはライブの終盤で演奏されることが多いため3曲目という早さでこの曲が入ってきたことに驚かされる。曲に入る前に入れられるライブバージョンのアレンジは何度聴いてもとても好きなところ。田淵さんがいつものように足を高く振り上げながら弾いていたり、僅かに見えた斎藤さんがその時にはキリッとした表情で歌っている様子が記憶に残っている。

 

そして更に驚かされることとなった次の曲…イントロを聴いてどの曲が来るかを把握した瞬間に喜びとあまりの驚きで思いっきり声を上げてしまった。サイレンインザスパイ!!緑と紫の照明に照らされながら歌う斎藤さんの姿ははっきりと覚えているが、あまりの嬉しさに視覚的な記憶が吹っ飛んでしまった。この曲も意外と普段は演奏されるのだろうか…ユニゾンの中でも特に好きな曲のひとつで、ライブで聴けたのはこれが初めてかもしれない。予想外のタイミングで聴けたのが嬉し過ぎて、観ている間もどこか現実味が無いように思えたほど。

まだまだ驚かされっぱなしのセトリは続く。軽快なギターから始まったのはフィクションフリーククライシス、イントロの軽快なリズムに合わせるように田淵さんが横に揺れる。くるくる変わってゆく曲展開にぐいぐいと引き込まれる心地良さ。間奏では斎藤さんが見事なギターソロを弾ききる様子が何とか人の隙間から見えた。

次はBUSTER DICE MISERY…サイレンインザスパイからここまでとにかく攻めまくるようなセトリ、ユニゾンのワンマンに来たんだっけ?と思ってしまうほどの展開。キレのあるイントロに痺れ、続く裏拍のリズムにゆらゆらと身を任せる。この曲も初めてライブで聴けた。間奏のソロに入るとすかさず斎藤さんがチョーキングでぐっと体を反らし弾き始める熱い弾きっぷりに目を奪われ、斎藤さん・田淵さん・貴雄さんが見事に音を止めるタイミングを合わせるとフロアからは大歓声。

ここまで攻めまくるような流れが続いたが、僅かな間を空けて静かなギターが鳴ると空気が一瞬にして変わる。WINDOW開ける、間奏では斎藤さんと田淵さんが同時に体を反らすなど息ぴったりな様子が見えた。最後までじっくりと聴き浸る。

 

ここで斎藤さんが話し始める。「9mm Parabellum Bullet、15周年おめでとうございます!偶然ですがユニゾンLIQUIDROOMも15周年です。」(喝采)「正直15年続くと思わなかった!人間で言うと中3でしょ?」と例える。

6年前、2013年の9周年の時にも今回と同じ組み合わせでライブをやったという話で、その時に卓郎さんが「同い年ということは、この三つ巴で毎年周年が出来る」と言っていたと。それを聴きながら頭の奥の方に眠っていた記憶が僅かに蘇ってくる。「続けていたらまた一緒にやるかもしれないけれど、価値が下がるから頻繁にはやらない!笑」「でも続けていればまた一緒にやれると思えるのは心強い」と続ける。この話をしている間、斎藤さんはずっと笑顔だった。

斎藤さんが更に続ける。ユニゾンが始めて3人でスタジオ入って音を出したのが7月24日なのでその日を結成日としており、明後日かな…結成15周年のその日にトリビュートアルバムが出ます、9mmにも参加してもらっている、と。

「6年前(9周年で対バンした時)に出来たばかりの曲をライブでやったら9mmに“その曲いいね、馬鹿っぽくて!”と言ってもらって。」と斎藤さんが話すその曲こそトリビュートで9mmがカバーした、徹頭徹尾夜な夜なドライブ。「聴かせてもらったらもう笑っちゃうくらいめっちゃ9mmで!」だから24日にトリビュートが出たら夜な夜なドライブはしばらく9mmの曲になりそうだから本家が今のうちにやっておきます!というような紹介をして…

 

…それに続く曲はもちろん、徹頭徹尾夜な夜なドライブ!!9mmがカバーしたからきっとこの2マンで聴けるはず、聴きたい、という願いが叶った!おそらくライブで聴けたのは5年振りくらい。間奏では斎藤さんがソロを弾きながらステージの真ん中へ出てきて、それに合わせるように田淵さんも真ん中の方に出てきてふたり並んで弾いていたように見えた。その前後だったと思うが、貴雄さんが音源以上にドラムを叩きまくっているようだった。 間奏の後には田淵さんが「東の空から夜な夜なドライブ」と歌いながら、両手を目の上に当てて遠くの方まで見渡すような仕草をしていた。とにかく楽しかった!

これでもかというくらい盛り上がったところに投下されたfake town baby、再び攻めの展開へ。虹色の照明がステージを彩る。文字にすると月並みな表現になってしまうが、頭の中が「かっこいい!!」のひと言でいっぱいになる。

「ラスト!」のひと言から桜のあと(all quartets lead to the?)へ。ステージが淡いピンクに染まる。最後のサビ前、田淵さんがフロアを隅々まで見回すように視線を動かしていて、その時の田淵さんが本当に楽しそうな笑顔を浮かべていた。

演奏が終わると「次は9mm Parabellum Bulletです!!」と斎藤さんが笑顔で言い、退場。

 

下手にいたので斎藤さんはたまにしか見えなかったし、貴雄さんはもっと見えなかった。けれども貴雄さんがスティックをくるくると回してみせた瞬間が奇跡的に見えたり、終盤ではステージの空いているスペースいっぱいに動き回る田淵さんを見て笑顔になっていた斎藤さんの姿が見えた。

ニゾン、もの凄い、攻めまくりのセトリだった。次々と繰り出される曲を聴きながらずっと驚かされっぱなしだった。そして今更だと言われてしまうかもしれないけれど、やっぱり、なんて華のあるバンドなのだろうか…とかなり久々に(ここ数年で観てきた会場と比べると)近くで観られて改めて思った。

斎藤さんが6年前の対バンの話を出してくれたのも嬉しい。自分は6年前の対バンも観に行っていて、今やユニゾンの中で最も大好きな曲である徹頭徹尾夜な夜なドライブは、その時には名前も分からない新曲だったにも関わらずたった1回聴いただけで頭から離れなくなり、一発でこの曲好きだ!と思い、あの曲をまた聴きたいと思い続け、その後運良くライブで聴ける機会もあり、益々大好きになった曲。初めて聴いた時にはそれほどの衝撃だった。あの時に卓郎さん達も夜な夜なドライブを聴いて同じように好きになったんだなと思うと何だか嬉しかった。

 

転換を挟み9mmへ。普段30分くらいかけて丁寧にセッティングを行う9mm、この日も同じくらいの時間をかけていたと思われるが、いつもより短く感じられた。ユニゾンのライブがあまりにも良過ぎて、1曲1曲を思い出していたら時間があっという間に過ぎすぐにフロアが再び暗転した…ぐらいの感覚。ライブ中に多少流されはしたが、相変わらず下手で観る。先に書いてしまうが、和彦さんはよく見えた。卓郎さんも時折見えたし前の人の動きによって滝さんとかみじょうさんが僅かに見えた時もあった。しかし上手の一番端にいた武田さんが終始全く見えなかったのがとても残念だった。(このあと武田さんについて一切書いていないのは、全く見えなかったからという理由です。)

 

 

9mm Parabellum Bullet

 

The Revolutionary

ハートに火をつけて

Cold Edge

ガラスの街のアリス

名もなきヒーロー

Bone To Love You

黒い森の旅人

太陽が欲しいだけ

Black Market Blues

新しい光

ロング・グッドバイ

 

Punishment

Lovecall from The World

 

 

1曲目はThe Revolutonary、普段はセトリの終盤に来ることが多いためいきなり予想外の選曲!和彦さんはイントロから1回転ジャンプを披露したり、こちらを煽ったり。自分がいた場所から和彦さんの手元がちょうど遮る物なく見えた。この曲はピックで弾いているのだが、かなり柔らかい手つきで弾いていたことに驚きながら観ていた。

ステージが真っ赤に燃え上がるハートに火をつけて、2番では「かたく結びついてる」と歌いながら卓郎さんが自身の両手をマイクの前でぎゅっと握っていた。最後の「二人を燃やして すべてを燃やして」の部分でちらっと上手を窺うとコーラスをする滝さんが元気そうな様子だったので安心した。卓郎さんも終始笑顔で楽しそう!

かみじょうさんがドラムを2小節分入れると間髪入れずにCold Edgeへ!真っ赤なステージが一瞬にして青く染まる。この流れは定番になりつつあるが、一気にステージの空気が変わるようなこの一瞬は何度観てもとてもいい。卓郎さんは眉間に力を込めキリッとした表情に変わる。和彦さん、「リキッドーー!!!」と思いっきりシャウト!そこから、6番勝負の横浜以来のセトリ入りとなったガラスの街のアリス。折角下手にいるからとベースラインに集中して聴いていた。

 

今日は何度言ってもいいと思うので…9mm、LIQUIDROOMUNISON SQUARE GARDEN、15周年おめでとうございます!という感じで卓郎さんがひと言。その間、静かなギターの音が流れ続けていた。この時上手は全く見えなかったが、滝さんがギター弾いてるんだな、と。

 

名もなきヒーロー、イントロは真っ青な照明がこの曲の勇ましさを際立たせるかのような演出。その後はCDのジャケットに近いような配色だったか。「守りたいものにいつも守られているんだね」の部分、卓郎さんがどんな表情を浮かべているか観たくて視線をそちらに遣ると、優しげな視線でフロアを見渡しているように、こちらからは見えた。

続いてはBone To Love You、イントロでは照明が紅白の配色になっていて、この曲の祭り感を一層際立てていた。間奏では卓郎さんが左右の手を交互に上げたり下げたり、その後はパンチを繰り出すような仕草をしていた。滝さんが静かにギターを鳴らし、柔らかな音でメロディーを奏で始める…黒い森の旅人、淡い青を基調とした照明の中に白い光が射し込んできて、それをステージ近くの場所から見上げると木々の隙間から射し込む光のように見えた。

 

このあたりで「ユニゾンのトリビュートに9mmが参加していることが先ほど斎藤くんの口から報じられましたが…」と笑いを誘うような言い回しで卓郎さんが話し始める。要約すると、9mmはこれまで洋邦問わず多くのトリビュートアルバムに参加してきた(洋楽は1回だっけ…というような感じのひと言に2回!というような補足がフロアから入るという場面があったりした) 、“トリビューター”だけれど、今回は今までで一番の出来だ、とのこと。

 

そういう話の後だったのでここで夜な夜なドライブやるのか!?と勝手に期待をしてしまったが、卓郎さんの「いけるかーー!!!」から始まったのは太陽が欲しいだけ、でも嬉しい!曲中のどこかで和彦さんが左拳(こちらから見て右)で自身の頭を小突いていた。「さあ両手を広げて~」では無数の手が上がり、それ越しに見るステージは圧巻だった

Black Market Blues、「LIQUIDROOMに辿り着いたなら!!」と歌う卓郎さん。「迷える子羊達が~」の部分で和彦さんがベースを高く掲げるのはもう見慣れている大好きな光景で、それをほぼ真正面から見られた嬉しさ。それから、和彦さんがこの時には右拳(こちらから見て左)で自身の頭を小突いていた。

卓郎さんと滝さんが向き合いながら静かに音を合わせ始めるイントロから新しい光。中盤だったか、いつものギター・ベース3人がネックを上げるタイミングで卓郎さんが下手まで出てきてくれた。ほぼ見えなかったがその間に和彦さんは卓郎さんと入れ替わるように中央の方まで行っていたと思われる。

本編最後の曲はロング・グッドバイ。何度聴いても滝さんが元気にあのけたたましいタッピングを奏で始める瞬間にとても嬉しくなる。「孤独な光たちが~」の部分で、ステージ全体が赤く染まる中卓郎さんにだけスポットライトが当たっていた光景は何とも言えない美しさがあった。その後に和彦さんがステージ前方まで出てきてオフマイクでシャウト、普段離れた場所でも僅かに聴こえる程なので、和彦さんの近くで聴くとどれほどの声量かがよく分かる。「すべて壊してやるのさ」と歌う卓郎さんの声が心なしか他の部分より力強く聴こえて、とても頼もしく思えた。

 

本編が終わり、5人が退場。長めに間を空けて再び卓郎さん達がステージに出てくる。

卓郎さんが「4人でやります」と言ってから演奏に入る。今年に入ってからアンコールを9mmの4人だけでやることが増えてきたから、また観られるんだなと嬉しく思いつつ、これまでの傾向から(teenage)Disasterなどが聴けるのだろうか、と楽しみな気持ちでいた…しかし予想とは違いドラムのカウントではなく、クリーンなギターの音が鳴り、その瞬間にまさかあの曲を4人でやるのかと察して驚愕…滝さんが弾き始めたのは、Punishmentに入る前に弾くフレーズだった。滝さんの爆速カッティングから4人だけのPunishmentが始まった!!いつ振りだろうか、4人でのPunishment…!間奏でほんの僅かな間、同じメロディーを弾く卓郎さん・滝さん・和彦さん、そしてかみじょうさんまで全員の姿が視界におさまった瞬間があった。斜めから見ると4人が真っ直ぐ前を向いて演奏しているように見え、その光景はとても言葉では表せないほど嬉しいものだった。

最後の曲、Lovecall from The World、本来歌い出しは卓郎さんのみで途中から滝さんのコーラスが入る、という構成だがこの日は滝さんが最初から卓郎さんと一緒に歌っていた。ここでも卓郎さんと共に、元気いっぱいに歌声を響かせる滝さん。1分足らずのこの曲で残りの全エネルギーを出し切るかのような圧倒的な演奏。轟音を思いっきり叩きつけて、演奏が終わる。

退場するところはあまり見えなかったが、和彦さんがペットボトルやピックを、かみじょうさんがスティックを数本投げるところは何となく見えた。卓郎さんが最後にフロアに笑顔を向け、退場。

 

 

ライブ中に2回、和彦さんがステージから突然飛び降りてきてその場でベースを弾く、ということがあった。本編で1回、アンコールで1回。どの曲だったかはどうしても思い出せなかったが…(1回目はBone To Love Youだった気がするが自信がない)。降りてきたことで客と同じ高さになったため細かい様子は見えなかったが、降りてくるその瞬間はしっかりと目の当たりにできた。1回目に降りてきたあと、再びステージに上がった直後に後ろを向いたままフロアに向かってノールックでピックを投げていた。ピックがかなり綺麗に飛んで行ったのがよく見えた。その投げた瞬間の和彦さんの姿がどれほどかっこよかったか…。

 

卓郎さんのMCのうち、かなりうろ覚えの部分。2013年に続いて再びLIQUIDROOMでユニゾンと対バン出来た今回のライブについて話していたかと思うが、今回は9mm主催のライブなのでうちの土俵に上がってもらって…土俵といってもLIQUIDROOMなので借りものなんですけど、なんて話があったような。

それからこの日のユニゾンのライブをワンマンか!?というくらい盛り上がっていたね、という感じで表現していたような…。その話をする卓郎さんがとても嬉しそうだったことも薄っすら記憶に残っている。

 

この日のライブ中に卓郎さんがユニゾンについて話していたこと。まず、ユニゾンとの出会いは2007年の9mmのツアーで「“The World Tour”という日本しか回らないツアー」を一緒に廻った時であること。

また9mmとユニゾンの関係について、表現はちょっと違うかもしれないがこちらも要約すると、学生で例えるのもあれなんですけど…と前置きをしてから、学校を卒業してからたまにしか会わないけれど、どこかで頑張っているっていうのを確認してたまに会ってお互い良い歳の重ね方したねと思う人、という感じに例えていた。

9mmとユニゾンはしょっちゅう一緒にいるという訳ではないかもしれないが、同じイベントやフェスの同日出演なども多く、また2013年にLIQUIDROOMで2マンをやった後は2015年に9mmのツアーで、2017

年にユニゾンのツアーで2マンをやっており、大体2年周期でこのような対バンの機会があった。

卓郎さんのこの話と、斎藤さんが9mmについて「(自分たちがバンドを)続けていればまた一緒にやれると思えるのは心強い」と言っていた話から9mmとユニゾンの存在が互いにとってとても大きいものであることは容易に伝わってくる。ふたりの語り口や、斎藤さんが「トリビュートが出たら夜な夜なドライブはしばらく9mmの曲になりそう」と茶目っ気のあるひと言を楽しそうに言っていたのを思い出すと、9mmとユニゾンは気の置けない大親友、と表すべきとても素敵な関係なんだな、と思えてまた嬉しくなった。

だから斎藤さんは冗談交じりに「価値が下がるから頻繁にはやらない!」なんて言っていたけれど、9mmとユニゾンがいつまでもバンドを続けてこの素敵な関係を続けていくと信じているし、かなり気が早いかもしれないけれど、また近いうちにこの対バンが観られると信じて、もう今から楽しみに待っている。